暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
ハーケン会戦〜紅き翼の才媛の推測〜
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―――中々興味深い考えですね。そう仰るからには、ハーシェルさんはどういう推測をなされているのですか?」

二人の問いかけにトワが頷くとセシリアは興味ありげな表情でトワに問いかけた。

「…………………………セシリア将軍の”リィン君の担当教官としての気遣い”もあったと仮定した上で………”リィン君がこの戦争で更なる上の地位に着くことで戦後のエレボニアについて口出しできる立場になった時、トールズ士官学院に通っていた経験でわたし達エレボニアの人々と親しいリィン君の二心を疑うかもしれないメンフィル帝国の人達を納得させる理由を作る為にも、その理由であるリィン君達が本当にエレボニアと決別できているかどうかを試す為”と将来”公爵家”に陞爵し、更には今回の戦争で得る予定のクロイツェン州の統括領主に内定しているリィン君に今回の戦争で活躍してもらって、その活躍による名声でこの戦争で得る予定のクロイツェン州の統治をしやすくさせる為……―――――そして……”メンフィル帝国がエレボニア帝国の存続を許す理由を作る為”なんじゃありませんか?」

「ええっ!?メ、”メンフィル帝国がエレボニア帝国の存続を許す理由を作る為”って、一体どういう事ですか……!?」

「会長が仰った前の二つの理由はリィンもそうだがメンフィル帝国にもメリットがある話だから理解できるが、最後の理由はエレボニアを救おうとしているリィンにメリットはあっても、エレボニアと戦争をしているメンフィル帝国にはメリットはないと思うのですが……」

真剣な表情でセシリアを見つめながら問いかけたトワの問いかけにアリサ達がそれぞれ血相を変えている中セドリックは困惑の表情でトワに訊ね、ラウラは真剣な表情でトワを見つめた。

「……………」

「……教官?」

「まさか……彼女が口にした推測は全て当たっているのですか?」

一方セシリアは反論する事なく、静かな笑みを浮かべてトワを見つめ、セシリアの様子が気になったドゥドゥーは首を傾げ、イングリットは驚きの表情でセシリアに訊ねた。



「フフ…………”最後の理由”――――――”メンフィル帝国がエレボニア帝国の存続を許す理由を作る為”という現在のメンフィルとエレボニアの関係を考えたら、”絶対に到らないその考え”の”理由”を聞かせてもらっても?」

「……最初に”違和感”を感じたのはメンフィル帝国の要求に従ってエレボニアからの”追放刑”を実行して紆余曲折があって、リィン君達の部隊に配属された皇女殿下がメンフィル帝国より爵位としては一番最下の”男爵”とはいえ、”爵位を頂いた事”です。」

「え……ですが、その件はアルフィンがゼクス将軍達――――――”第三機甲師団”を連合側に寝返らせた”功績”だと聞いていますが……」

興味ありげな表情を浮かべて
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