暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
ハーケン会戦〜紅き翼の才媛の推測〜
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説明を聞いたミリアムは呆け、静かな表情で呟いたアルゼイド子爵の言葉に続くようにトワはクレア少佐を思い浮かべて複雑そうな表情を浮かべた。



「……それで?アンタはさっき、”結社に残っていた執行者達の事情が変わった為、黄金蝶は今後の自分達の事を考え、メンフィル・クロスベル連合に協力する申し出をしてきた”って言っていたけど、あれはどういう意味なのよ?」

「言葉通りの意味ですわ。――――――”盟主”と多くの”蛇の使徒”達の抹殺によってもはや崩壊寸前であった結社の音頭を取っていた”道化師”が抹殺された事、そして”死線”の結社脱退を機に”結社に未だ残っていた執行者達は全員結社に見切りをつけて、結社から脱退した”からですわ。」

「何ぃっ!?」

「け、”結社にまだ残っていた執行者達全員が結社に見切りをつけて、結社から脱退した”って事は”結社は正真正銘滅びた”って事じゃないですか……!?」

サラの問いかけに答えたセシリアの話を聞いたアリサ達がそれぞれ血相を変えている中アガットとアネラスは信じられない表情で声を上げた。

「そして結社を抜けた残りの執行者達にとって連合による指名手配は厄介だった為、連合がそれを解く代わりに”黄金蝶”が結社に残っていた執行者達の代表として、連合に協力する事で執行者達、メンフィル・クロスベル連合の双方は納得したという訳です。」

「そしてその”黄金蝶”から連合に対する申し出の”仲介”を依頼された貴方が”黄金蝶”を連合に”仲介”したという訳ね、ヴァン……ッ!」

「―――――さっき言っただろう。俺は”筋が通れば悪人だろうが差別はしねぇ”ってな。――――――というか、確かに結社から依頼は請けたが、この依頼は”紅き翼”の連中もそうだが、エレイン達遊撃士にとっても文句はねぇと思うんだが?何せ俺が請けた依頼によって結社にまだ残っていた執行者達全員が結社を抜ける事で結社は正真正銘滅びる事になるだろうからな。」

「そ、それは………」

執行者達(れんちゅう)が過去にやらかした罪まで何の償いもせずに、許される事は筋が通らねぇだろうが!?」

セシリアの説明を捕捉したステラの説明を聞いたエレインは厳しい表情でヴァンを睨み、睨まれたヴァンは肩をすくめて答えて指摘し、ヴァンの指摘に対してアネラスが複雑そうな表情で答えを濁している中、アガットは厳しい表情で反論した。

「おいおい、それに関してはアンタ達だけは文句を言う筋合いはないんじゃねぇのか?――――――”漆黒の牙”や”剣帝”に関してはまあ、3年前の”異変”解決の貢献があるからまだいいにしても、”蒼の深淵”達もそうだが、去年のエレボニアの内戦勃発の元凶の一人でもある”C”が過去に犯した罪の償いをしていないにも関わらず、”仲間”として受け入れたアンタ達は
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