ハーケン会戦〜紅き翼の才媛の推測〜
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笑した後ある事を訊ねた。
「”ブライト家”での撃退を担当した顔ぶれは当然ファラ・サウリン卿達”ブライト家”の面々、そして”空の女神”を含めた”空の女神の一族”に加えて彼女達の護衛を担当している守護騎士と従騎士だと聞いています。」
「エステルさん達に加えて”空の女神”の一族、更には教会の守護騎士まで…………」
「その守護騎士と従騎士は間違いなく第5位――――――ケビンとリース君でしょうね……」
「うわ〜……ブライト家の方も、メンフィル大使館側と遜色ないメンツだったようですね〜。」
「ああ……エステル達の実力もそうだが、そこに神父にリース、アドルの旦那達にナユタ達の加勢に加えて”空の女神”自身とエステルが契約している使い魔達、そしてその使い魔達の中には”女神”であるフェミリンスもいるのだから、それに対して鉄血の子供達率いる情報局の局員達とギルバート率いる結社の猟兵達ではかかし男達の方が”哀れ”に思える程のあまりにも荷が重すぎる相手だな。」
「つーか、相手の戦力を考えたら、不良神父達もそうだが自称”ただの新妻”達の加勢がなくてもエステル達だけで制圧できたんじゃねぇのか?」
「な、何ソレ〜!?”戦力過剰”にも程があるメンツだよ〜!?」
「つーか、”女神が直々に個人の実家を守る”とか完全にイミフだろ。一体どんな女神なんだよ、”空の女神”は。」
セシリアの説明を聞いたガイウスとトマスは静かな表情で呟き、アネラスとジンは苦笑し、アガットは呆れた表情で呟き、ミリアムは疲れた表情で声を上げ、アッシュはジト目で呟いた。
「それで、それぞれの襲撃は失敗に終わったって言いましたけど、も、もしかしてその失敗で僕達が知っている人達が討ち取られたりしたんですか……!?」
「フフ、その点は安心して構いません。大使館の方は猟兵達は”紅の戦鬼”と”破壊獣”、そして”猟兵王”を除けば”皆殺し”にしましたが、”紅の戦鬼”達は手酷くやられはしたものの”黒の騎神”や”黒のアルベリヒ”達と共に撤退したとの事ですし、ブライト家の方はギルバート・スタインは一瞬の隙をついて逃亡してしまったとの事ですが、残りの面々――――――つまり、かかし男を含めた情報局の局員達、そして結社の猟兵達はファラ・サウリン卿達に無力化されて”捕縛”された後全員王国軍に引き渡されたとの事です。」
「ほえ〜……それじゃあ、レクターは王国軍に捕まったんだ〜。」
「……そうなると、オズボーン宰相の元に未だ残っている鉄血の子供達は”彼女”一人だけになってしまったという事か。」
「クレア少佐………」
不安そうな表情で声を上げたエリオットの問いかけに苦笑しながら答えたセシリアの
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