ハーケン会戦〜紅き翼の才媛の推測〜
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ウラは真剣な表情でセシリアに訊ねた。
「いいえ、違いますわ。――――――エレボニアにとっての”乾坤一擲”となる作戦。それは”少数精鋭部隊によるロレント市郊外にあるメンフィル大使館への奇襲並びにカシウス中将の実家――――――ブライト家への襲撃”ですわ。」
「何だとっ!?」
「メ、メンフィル大使館への直接奇襲はわかりますが、どうしてカシウスさんやエステルちゃん達の実家――――――”ブライト家”にまで襲撃を……!?」
「恐らくはカシウスの旦那の奥方と幼児であるエステル達の弟を拉致して、旦那もそうだが”SS級”正遊撃士であるエステルと”S級”正遊撃士のミントに対する人質にする為だろうな。」
「”焦土作戦”や”アルスター襲撃”の件では理解していましたが、まさに”勝利の為ならなりふり構わない手段”ですね……」
セシリアが口にした驚愕の情報を聞いたアリサ達がそれぞれ血相を変えている中アガットは厳しい表情で声を上げ、不安そうな表情で声を上げたアネラスの疑問に対してジンは複雑そうな表情で推測を口にし、エレインは真剣な表情で呟いた。
「ですがセシリア将軍はそれらの作戦は既に失敗に終わったと仰いましたが……」
「ええ。メンフィル大使館に襲撃した顔ぶれは”紅の戦鬼”率いる”赤い星座”の猟兵達に”黒の工房”が雇った”ニーズヘッグ”の猟兵達、”銅のゲオルグ”に”破壊獣”、ようやく復帰した”黒のアルベリヒ”と”猟兵王”、そして”鉄血宰相自身が駆る黒の騎神”だったとの事ですわ。ちなみにブライト家を襲撃した顔ぶれはかかし男率いる情報局の局員達とギルバートという名の隊長率いる結社の猟兵達との事ですわ。」
「何ですって!?」
「団長やレオが……」
「し、しかも”オズボーン宰相自身が駆る黒の騎神”まで襲撃したって……!」
「ふええええええっ!?それじゃあレクターもそうだけど、ギリアスのオジサンも襲撃に失敗したって事〜!?」
「やれやれ、おまけに懐かしい名前まで出てきたな。」
「フン、大使館じゃなく、エステル達の実家の襲撃の担当だったのがあのヘタレにとっては運がよかっただろうよ。」
「レンちゃんの話だと、大使館の防衛にはよりにもよってセリカさん達が担当しているとの事ですからねぇ……というか、大使館を防衛している人達は知っていますけど、エステルちゃん達の実家を防衛していたのはどんな人達だったんですか?」
シャロンの言葉に頷いた後説明を続けたセシリアが口にしたら更なる驚愕の事実にアリサ達が再び血相を変えている中、フィーは呆け、マキアスとミリアムは信じられない表情で声を上げ、それぞれギルバートの顔を思い浮かべたジンは疲れた表情で溜息を吐き、アガットは鼻を鳴らし、アネラスは苦
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