ハーケン会戦〜紅き翼の才媛の推測〜
[1/9]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
〜ハーケン平原〜
「あんたは……っ!」
「セ、セシリア将軍……!?」
「え……という事があちらの女性がメンフィル帝国軍の”総参謀”にして、現メンフィル皇帝であられるシルヴァン陛下の側妃に当たる人物ですか……」
「そして”リィンのもう一人の担当教官”でもある女将軍か。」
「ど、どうしてセシリア将軍まで私達の足止めを……」
「――――――言ったでしょう。私達と貴方達、それぞれリィンがいない状態の学級同士という”お互いリィンを欠いた状態という条件は同じ”だと。それは当然”教官”も例外ではないわよ。」
「だからといって、将軍――――――それもメンフィル軍の上層部クラスの中でも重鎮に当たる人物がわたし達の足止めを担当するなんて滅茶苦茶過ぎ。」
「確かアンタ、メンフィル軍の”総参謀”なんでしょう?”総参謀”がこんな所で油を売っていていいの!?」
セシリアの登場に仲間達がそれぞれ血相を変えている中サラは怒りの表情でセシリアを睨み、アリサは信じられない表情で声を上げ、アリサの言葉を聞いたセドリックは呆けた表情で、クロウは真剣な表情でそれぞれセシリアを見つめ、エマは疑問を口にし、エマの疑問に対して答えたエーデルガルトの答えを聞いたフィーはジト目で反論し、セリーヌは疲れた表情で指摘した。
「フフ、今回の大戦の全体的な指揮の担当はカシウス中将の上、メンフィル帝国軍内での細かい指揮は他の参謀達で十分ですので。――――――むしろ、我が軍の参謀達に滅多に経験できない”大戦の実戦経験を積ませるちょうどいい機会”でもありますわ。」
「こ、この”大戦”を”メンフィル帝国軍の他の参謀達に実戦経験を積ませるちょうどいい機会”って……」
「ハッ、オレ達が言えた義理じゃねぇが、幾ら何でもエレボニア帝国軍の事を舐め過ぎだろ。」
「”総参謀”なのにエレボニア帝国軍を舐め過ぎて、”窮鼠猫をかむ”みたいな状況に陥るみたいな可能性は考えなかったの?」
セシリアが口にしたとんでもない考えを聞いたエリオットは信じられない表情を浮かべ、アッシュとフィーは厳しい表情でセシリアに指摘した。
「勿論、カシウス中将達と協議の上その可能性も想定した上での”対策”も取ってあります。――――――そして、クラウゼルさんが今仰った”エレボニアがメンフィル・クロスベル連合に対して窮鼠猫を噛む作戦はその対策によって失敗に終わった事の報告が先程ありました”から、もはや”今のエレボニア帝国軍にはメンフィル・クロスベル連合に勝利できる要素は皆無ですわ。”」
「”帝国軍が連合に対する窮鼠猫を噛むような作戦は既に失敗した”だと?」
「それは学院長達の事を仰っているのですか……!?」
セシリアの答えが気になったユーシスは眉を顰め、ラ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ