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星河の覇皇
第八十一部第一章 全戦線でその七

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「そのうえでだった」
「攻撃を受けてきました」
「そう思うとな」
「連合軍のステルス性はかなりで」
「我々も常に研究しているものでだ」
「それをですね」
 タンホイザーは珈琲を飲んでからモンサルヴァートに応えた。
「ここは」
「潜水艦を開発する時はな」
「ステルス性を徹底させ」
「視認もな」
「出来ない様にしますね」
「まさにステルス兵器だ」
 それだというのだ。
「連合軍でさえ発見出来ない様な」
「そこまでのものにして」
「若し再び連合軍と衝突してもな」
「その隠密性を発揮出来る」
「そうした兵器にしたい」 
 開発する潜水艦はというのだ。
「まさにな」
「そして戦闘になれば」
「奇襲を仕掛けてだ」
「勝つ」
 こう言うのだった。
「そしてだ」
「連合軍にですね」
「今度こそ雪辱を晴らす」
「その為にも」
「潜水艦はな」
「開発しますね」
「それを軍でも決定してだ」
 それからのこともだ、モンサルヴァートは話した。
「それからだ」
「総統閣下にもですね」
「認めて頂くが。だが」
 ここでだ、モンサルヴァートはこうも言った。
「総統閣下はイギリス人だな」
「はい、そうですね」
「イギリスはな」
「潜水艦に最も苦しめられた国ですね」
「ドイツのな」
 所謂ユーボートにだ、これまで三人が話した通りのことだ。
「通商路を破壊されてな」
「それで非常に苦労していましたね」
「輸送船に駆逐艦をつけた」
 護衛にだ。
「そして護送船団も生み出した」
「そうしてとかくでしたね」
「潜水艦対策を行ってきた」
「それだけ多くの犠牲が出たということですね」
「二度の大戦でな」
「そしてそのイギリスの方なので」
「潜水艦のことはな」
 その威力はというのだ、兵器としてのそれは。
「ご存知の筈だ」
「ならですね」
「その強力な兵器を我々が持つ」
「そう思われるなら」
「おそらくな」
「頷いて頂けますか」
「そう思う」
 これがモンサルヴァートの読みだった。
「戦艦、空母と並んでだ」
「強力な艦艇になるので」
「実用化に頷いて頂ける筈だ」
「開発にも」
「私はそう思う」
「潜水艦は当初色々言われました」
 ローズが言ってきた。
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