第五十一話 水着その六
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「シンプルでね」
「そうですよね」
「この黒ビキニ」
「下が左右で縛るタイプの」
「これ咲っちに似合いますね」
「咲ちゃんのスタイルならね」
愛は咲のクラスメイト達に応えて言った。
「似合うわ」
「ええ、いいですね」
「シンプルなのがかえって」
「じゃあこれですね」
「これを咲っちに薦めていいですね」
「いいと思うわ、ねえ咲ちゃん」
クラスメイト達と話してから咲にその水着を手に取って話した。
「これどう?」
「えっ、ビキニって」
咲は愛が持ったその黒の下を左右で縛るタイプの水着を見て言った。
「ちょっと派手過ぎない?」
「えっ、派手!?」
「だってビキニじゃない」
愛に顔を赤くさせて返した。
「だからね」
「いや、今時ビキニはね」
愛は咲に別にという顔で返した。
「普通でしょ」
「そうなの?」
「これ位はね」
これといってという感じの返事だった。
「今時はね」
「そうなの」
「というかね、ワンピースの方がスタイルでしょ」
「えっ、そうかしら」
「そうよ、はっきりとね」
「ビキニの方が出ないの」
「露出は大きいけれどね」
このことは事実だがというのだ。
「けれどね」
「ビキニの方がスタイル目立たないの」
「咲ちゃんのスタイル考えたらいいけれど」
スタイル、体型がはっきり出てもというのだ。
「まさかスクール水着なんて言わないでしょ」
「それは流石に」
咲もその水着はと返した。
「漫画じゃないし」
「今やスクール水着は漫画のネタって言うのね」
「ライトノベルでもね、もうマニアックな」
それこそというのだ。
「中学校も競泳水着だったし」
「高校もでしょ」
「うちの高校競泳水着よ」
「流石に今スクール水着ってね」
「漫画とかライトノベルのネタよ」
咲のクラスメイト達もそれはと言う、流石にそれはないというのだ。
「ないわよ」
「幾ら何でもね」
「咲っちそれ着て海とかプールに行ったら駄目よ」
「本当にネタ扱いよ」
「だから私もスクール水着は着ないから」
咲はクラスメイト達にも断った。
「流石にね」
「そうよね」
「それは本当にないわね」
「幾ら何でもね」
「それはないわね」
「そもそも持ってないしね、私花柄とかフリル付きとか可愛いものをって思ってたけれど」
咲は自分の水着の趣味も話した。
「そういうので私の体格に合うのがなくて」
「このビキニ丁度いいわよ」
愛はその黒ビキニを手にしたままだった、そうして咲に話した。
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