第六幕その四
[8]前話 [2]次話
「君達は」
「そうだよ、そうしていたらね」
「そこに君達が来たんだ」
「それで何の用かな」
「それはね」
王子はここで自分達がこの国に来た理由をお話しました、そのうえで三人の王様達に対して言いました。
「それでどうかな」
「是非にだよ」
「是非受けさせてくれるかな」
「そうさせてくれるかな」
三人共こう言いました、見れば三人共王様らしく立派な服を着てその頭にはきらきらの冠があります。
「願ってもない申し出だよ」
「それではね」
「パーティーに参加させてもらうよ」
「そう言ってくれて何よりだよ」
王子も笑顔で応えます。
「ではね」
「その日にね」
「僕達はリンキティンク王の国に着いて」
「そしてね」
「楽しませてもらうよ」
「皆と一緒にね」
「そうさせてもらうよ」
三人もこう言ってでした。
お話は決まりました、それで後はどうするかといいますと。
王様達は一行を宴に招きました、それで一緒に劇や芸を楽しみますが。
狐も狸も貉も化けることが凄く上手です、その彼等を見てモジャボロは言いました。
「皆化けるのが上手だね」
「それが僕達の特技でね」
「生きがいだからね」
「だから得意だよ」
王様達はモジャボロに答えました。
「皆ね」
「いつも楽しんでいるしね」
「大好きだよ」
「そうだね、しかしね」
ここでモジャボロはこうも言いました。
「貉はアナグマだね」
「そうだったね」
弟さんが応えます。
「何かっていうと」
「そうなんだよね」
「それで狸と貉は似ているけれど」
「そっくりと言っていいけれど」
「実は違うんだよね」
「別々の生きものなんだよね」
「狐と狸は仲間なんだ」
狐の王様が言ってきました。
「同じ犬の仲間でね」
「けれど狸と貉は同居してもね」
狸の王様も言います。
「違う仲間なんだ」
「貉はアナグマだからね」
貉の王様も言ってきました。
「犬とはまた違うんだ」
「そうだね、それぞれ違うね」
モジャボロも王様達に言われて納得しました。
「そこは」
「そうだよ」
「それぞれそうなっているんだよ」
「僕達はね」
「それが面白いね」
モジャボロはしみじみとした口調で言いました。
「同じ化けることが得意でもね」
「それぞれ違って」
「そしてオズの国では仲良しだよ」
「いつもお互いの国を巡って楽しく過ごしているよ」
「そういうことだね」
モジャボロは笑顔で頷きました、そしてです。
皆で楽しい催しを見てからは揚げやきつねうどん、きつねそばそれに他の美味しい和食を楽しんでお風呂に入りましたが。
王子はそのお風呂について上がってから皆に言いました。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ