第六幕その二
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「オズの国のお菓子はどれも最高だよ」
「オズの国は何処もお菓子が美味しいんだよね」
王子も笑顔で言います。
「本当に」
「そうですよね」
「それも果物みたいに実ったり」
「あと牧場もありますし」
「色々な場所から採れますし」
「そのこともいいですね」
「作ることも出来るしね、僕としてはね」
王子は今はシフォンケーキを食べつつ言いました。
「僕達の国のね」
「牧場ですね」
「お菓子の牧場」
「王子はあそこのお菓子が好きなんですね」
「王子のお国だから」
「それでなんですね」
「そうだよ、だからね」
それでというのです。
「戻ればね」
「あのお菓子を食べるんですね」
「牧場のお菓子達を」
「そしてそうして」
「そのうえで、ですね」
「楽しまれるんですね」
「そうするよ、けれどその前に」
五人に笑顔で言いました。
「色々巡ろうね」
「はい、そうしてですね」
「色々な人達を招待していきますね」
「王子主催のパーティーに」
「これからもそうしていきますね」
「左様ですね」
「そうしていこうね」
笑顔でこう言ってでした。
王子は皆と一緒にティータイムを楽しんで、でした。
それから旅を再開し夜になると夕食を食べて近くの川で身体を奇麗にして歯も磨いてからテントで寝ました。
それから次の日の午前中にでした。
一行は狐の国に着きました、狐達が人間の服を着て二本足で歩いているその国に到着するとすぐにでした。
狐の国の衛兵、ハルバートを右手に持っていて腰に拳銃がある黄色い軍服のその衛兵が一行を見て言いました。
「また豪華な顔触れですね」
「そうかな」
「ええ、かなり」
こう王子に答えました。
「オズの国の名士達ばかりではないですか」
「それって僕達もかな」
「まさかと思うけれど」
「僕達も名士?」
「まさか」
「そんな筈ないわよね」
「どう考えても」
「何を言っているんだ、君達はオズの国の名誉市民じゃないか」
衛兵はジョージ達五人に笑って言いました。
「そしてオズの国のあちこちを旅して冒険しているね」
「名士だったんだ」
「そうだったんだ」
「僕達も」
「オズの国の名士だったの」
「そうだったのね」
「そうだよ、だから僕もそう言ったんだ」
豪華な顔触れともオズの国の名士達ともというのです。
「そうなんだ、ではね」
「これからだね」
「狐の国に入っていいんだ」
「王子達と一緒に」
「そうしていいのね」
「私達五人も」
「オズの国は来る者は拒まずだけれどさらに歓迎させてもらうよ」
こう五人に言うのでした。
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