第四百九十六話 開始ーオープニングーその十二
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「あいつにとっては」
「退屈凌ぎなのね」
レダはその目を鋭くさせて述べた。
「要するに」
「そう、私達は皆ゲームに詳しいけれど」
「そのゲームの様に」
「私達と戦って」
そうしてというのだ。
「楽しんでね」
「満足しているのか」
「そう、退屈を忘れられることにね」
「退屈ってそんなに怖いのかなって思うけれど」
ジョウは自分の顎に手を当てて考える顔になって述べた。
「流石にずっと異次元の牢獄から出られなくてすることがないんじゃ嫌になって仕方がなくなるよね」
「ああ、人間だったらおかしくなるな」
ガレスも言った。
「未来永劫ならな」
「出られないしね」
「それならだな」
「退屈が嫌で仕方なくなって」
「逃れようとするな」
「そうなるね」
「それでなのよ」
ニモもまさにと答えた。
「あいつはね」
「ライダーの皆さんと戦って」
「それぞれの世界に仕掛けてるんだね」
「勝ち負けにこだわらず」
「むしろ負けてもいいって感じで」
「そういうことよ、そうした奴だってね」
その様にというのだ。
「わかっておいてね」
「わかりました」
「そうした神様ということで」
「それでバグスターのことも学んでいきます」
「そうしていきます」
「そういうことでね、じゃあ私も訓練に入るわ」
ニコはランニングに出た、見れば戦士達は格闘訓練だけでなくランニングやサーキットトレーニングも行っていた。
そうして朝から晩まで訓練をしてだった。
風呂で身体を癒して夕食も摂ったが。
その夕食の中にあるコロッケの山を見てだった、パラドは少し首を傾げさせてそのうえでエレンに尋ねた。
「君が作ったのかな」
「いえ、会長です」
エレンはパラドにすぐに答えた。
「会長の得意料理なんです」
「そうなんだ」
「他のメニューは皆で作りました」
「私実はコロッケしか作れないんです」
ファリアは申し訳なさそうに答えた。
「ですから」
「それでなんだ」
「コロッケもあります」
「その事情もわかったよ」
「僕はコロッケは飽きないですから」
ネモが言ってきた。
「幾らでも食べられます」
「じゃあ一緒に食べようね」
「はい、そうしましょう」
「そういえば壇さんはお食事は」
シャーリーが同席している彼に問うた、見ればセブンナイツの面々もライダー達も共に食卓を囲んでいる。
「召し上がられないですね」
「最早私にその必要はなくなった」
壇はシャーリーに誇らしげに笑って答えた。
「最早な」
「そのお身体になられたので」
「そうだ、だからな」
それ故にというのだ。
「今の私はだ」
「お食事はですか」
「飲むこともだ」
こちらもというのだ。
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