210 結界に刺さる槍
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、お前の法力を使え!」
「了解!」
次郎長の子分の一人、法印大五郎が数珠を出した。
「喰らえ!」
「そんな東洋の魔術など敵ではないわ!ぶははは!!」
シャルル・リゴーはまた別方向へ移動し、今度は銃を出して発砲した。
「全員突撃!」
リゴーの従兵も銃撃する。
「まずい、結界が脆くなってきておる!鳥橋のり子、某を瞬間移動させよ!そしてお主ら総攻撃するのだ」
「了解!」
次郎長がのり子の人形で瞬間移動された。次郎長は討伐に来た兵士の銃弾を刀で旋風を起こして薙ぎ払った。
「この清水次郎長、纏めてやられるほどの弱者ではないわ!」
友蔵は祈っていた。というか、今の彼にはそれしかできなかった。
「次郎長様、どうか、無事でいてください・・・!!」
「俺達はあの槍を何とかしねえと!」
「うん!」
かよ子はどうしようか考えた。
「・・・石松、刀の力を貸して!」
「おうよ!」
かよ子は石松の刀に杖を向けて杖を剣に変化させた。
「いけえ!」
かよ子は結界に近づき、そこに刺さる槍を斬ろうとした。
「ええい!」
しかし、かよ子だけの力では槍が外れも斬れもしない。大野の草の石の能力、椎名やブー太郎も水を出して槍を押し流そうと試みる。大五郎の法力で槍に念力を掛けるがそれでも槍は抜けない。石松や綱五郎も刀で加勢する。
「仁吉、お主の力も貸してくれ!」
「あいよ!」
吉良の仁吉が結界の反対側に回り、槍を素手で引き抜こうとする。
「す、素手で大丈夫なの!?」
かよ子は驚いた。
「ああ、これでも腕と相撲は強えんでな!」
仁吉の助力に皆で一斉に槍を引き抜こうとする。そして槍が結界から外れた。
「やった!」
「おお、凄いぞ、感動じゃあ〜!」
友蔵が喜んだ。その一方、次郎長は銃弾をあっけなく撥ね返し、さらに刀で大地を爆発させて兵を吹き飛ばす。
「この下衆共が!」
次郎長は刀で瞬時に兵を切り捨てていった。
「ほう、なかなかだな。こっちはどうかな?」
シャルル・リゴーは余裕のありそうな表情だった。
「どういう事だ?」
次郎長は振り向いた。かよ子達槍を結界から引き抜いた所だったが、何か違和感を感じていた。
「槍は抜いたんだよね?」
「ああ、だが、何だこれは?」
羽根の結界が消えた。
「その槍を抜けば結界が一時的に消えるのだ!」
「ええ!?」
シャルル・リゴーが飛び込んでくる。かよ子が襲われると感じた。だが杖はまだ剣の能力が解除されていない。シャルル・リゴーの剣がかよ子を刺そうとする。かよ子は何とか剣で弾き返した。
「かよちゃん!」
「山田!」
「山田かよ子!」
皆が加勢に入ろうとする。
(やられたくない・・・、こんな所で、おっちょこちょいしたくない・・・
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