第四百九十六話 開始ーオープニングーその一
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第四百九十六話 開始ーオープニングー
仮野明日那はこの時病院の中のライダー達の控室でパソコンを見ていた、そのうえでそこにいる宝生永夢に話した。
「やっぱり変な組織ね」
「あの人達はだね」
「一見人類の為に活動しているけれど」
宝生にこう話した。
「その実は」
「色々裏があるんだ」
「詳しいことはまだわかっていないけれど」
「胡散臭いよね」
「だからあの人達と一緒に戦うことは」
それはというのだ。
「あまりね」
「よくないね」
「そう思うわ」
宝生にパソコンを見ながら話した、着ている服は今はナースのものだ。
「永夢も気をつけてね」
「そうしていくよ」
「飛彩と大我にも言っておくわ」
「貴利矢さんにもだね」
「ええ、あとね」
「私は最初からそう確信していた」
檀黎斗が出て来て言ってきた。
「彼等についてはな」
「そうなの」
「見るからにだ」
壇は神妙な顔で述べた。
「彼等は怪しい」
「そう思ったのね」
「はじめて見た時からな」
まさにというのだ。
「だからだ」
「黎斗としてはなの」
「彼等と手を結ぶつもりはないしだ」
それにというのだ。
「そもそもだ」
「ああした連中嫌いよね」
「私とは全く違う」
壇は顔を顰めさせて述べた。
「彼等の考えや価値観はな」
「本当にそうよね」
「私はああした考えは一切ない」
今ライダー達と戦っている彼等とはというのだ。
「あくまで私は私だ」
「それ以外の何でもないのね」
「人間としてだ」
この立場でというのだ。
「生きて戦う」
「そうしていくのね」
「これからもな」
「そのことは立派だと思います」
宝生も壇のその考えには頷いた。
「確かにこれまで何度も無茶苦茶なことしてきましたけれど」
「だがそんなに悪いことか」
「物凄く悪いこともありました」
宝生はこのことも述べた。
「本当に」
「君は他の人と倫理観が違い過ぎるんだよ」
鏡院長が言ってきた。
「だから問題なんだよ」
「そうなのか」
「そう、あと唯我独尊になり過ぎることもね」
このこともというのだ。
「問題だよ」
「そうなのか」
「いつも言われてると思うけれど」
「聞いていない」
壇ははっいりと答えた。
「そんなことは」
「そこは聞いて欲しいね」
「私は私が求める言葉しか聴こえない」
壇ははっきりと言い切った。
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