スーパーロボット大戦OGs
0043話
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した?」
ビールを一気飲みした所で記憶がすっぽりと抜け落ちている。
気がいた時にはレモンのベッドでお互いに一糸纏わぬ姿で眠っていた。
「ん? アクセル?」
俺の気配で目が覚めたのか、まだ眠たげな目をしたレモンがこちらを見ている。
「おはよう」
「あ、ああ。おはよう」
朝の挨拶をしてくるレモンに、何とか挨拶を返す。
だが、やがて俺の困惑している表情に気が付いたのだろう。不思議そうな顔をして尋ねてくる。
「どうしたの?」
「いや、その、なんだ。俺とレモンは昨日寝た、んだよな?」
「ええ、そうね。……覚えてないの?」
俺の質問に即座に頷き、次の瞬間には何か理解をしたかのようなジト目でこちらへと視線を向けてくる。
「あー、正直すまん。ビールを1杯飲んだ所で記憶が途切れてる」
まさかアクセルの体がここまでアルコールに弱いとは思わなかった。
アクセルに転生して20年弱。今までアルコールを飲んだ事が無かったのがここまで致命的だったとは。
弁明をさせてもらうとするなら、俺は前世では普通にアルコールを飲む事が出来ていた。ザルという程強い訳でもなかったが、それにしたってビール1杯で記憶を失う程弱い訳でもなかったのだ。
「そこから? 全く、しょうがないわね」
苦笑をしつつも、レモンの知ってる昨夜の俺の行動を教えてもらう。
レモンが夕食を取る為に食堂に来た時、俺はビールを飲んでいたらしい。
2年以上の付き合いになるが、俺がアルコールを飲む所を初めて見たレモンは、物珍しさも手伝いそのまま俺と一緒に飲み始めた。
その時に俺がキョウスケに関する事や、軍上層部の腐敗についてかなり愚痴っていたらしい。そんなこんなで数時間。さすがに食堂もそろそろ閉まる時間になったのでアルコールを手当たり次第に購入して、レモンの部屋で飲み直す事に。
そして、レモンの部屋でまたもや弱音を漏らす俺。
曰く、腐った政治家共が気にくわない。
曰く、腐った連邦軍上層部も気にくわない。
曰く、インスペクターも気にくわない。
曰く、そもそもこんな世界を作った神も気にくわない。
曰く、転生なんて最悪だ。
……って、おいっ!?
いくら酔っ払っていたとは言え、俺の最大の秘密をあっさりばらすか普通?
冷や汗をにじませながらも、レモンの方へと視線を向ける。
すると、面白そうな笑みを浮かべているレモンと視線がぶつかった。
「その様子だと、満更酔っ払いの戯言と言う訳でもなさそうね」
こういう時ばかりは、レモンの頭の回転の速さが恨めしい。
時々見掛ける、肉食獣のような眼光をその眼に宿し、俺の方へと這い寄ってくる。
「と言うか、服くらい着ろよ」
一瞬、
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