第八十部第五章 秘密兵器その三十七
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「しませんが」
「それがですね」
「殺人鬼は」
「殺人自体を目的としている様な」
そうした人物はというのだ。
「流石にです」
「例外ですね」
「その様な人物は置いておいて」
そしてというのだ。
「シャイターン主席はどうか」
「謀略家として」
「はい、私が見る限りです」
どうにもというのだ。
「シャイターン主席は謀略の必要がなければ」
「その時は」
「謀略を用いず」
そうしてというのだ。
「内政と外交に」
「連合の中で」
「それに専念されて」
そしてというのだ。
「国家を発展させるでしょう」
「連合の中で」
「その新国家を」
「それならば謀略家でも問題はないですね」
劉も述べた。
「全く」
「はい、サハラで謀略家であっても」
「連合でそうでないなら」
それならというのだ。
「特にですね」
「これといって問題なく」
「連合にいられます」
「そうなりますね」
「連合は難民も亡命者もです」
「拒みませんね」
「広いので」
余裕、それがあるというのだ。
「ですから」
「シャイターン主席もですね」
「主席以外の方も」
ティムールのというのだ。
「来られるなら」
「拒まず」
「亡命国家に入られるにしても」
サハラ連合、連合にあるサハラのこれまでの滅亡した政権やその関係者達が亡命して成立したこの国もというのだ。
「普通の国の市民になられるにしても」
「新国家を建国されるにしても」
「いずれも」
どの場合もというのだ。
「連合はです」
「来る者は拒まずで」
「受け入れられますので」
それでというのだ。
「是非」
「連合においては」
「サハラでは適えられなかった野心を」
「果たして欲しいですか」
「はい、サハラの皇帝になれないなら」
それならというのだ。
「連合において」
「新国家をですね」
「建国してもらってその野心を」
「果たして欲しいですか」
「そう思います」
まさにと言うのだった。
「私は」
「左様ですか」
「シャイターン主席は確かに梟雄ですが」
「必要だから梟雄になった」
「そうした方ですので」
だからだというのだ。
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