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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
GX編
第109話:獰猛なりし獣の力
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颯人は警戒を強めた。

 颯人が警戒する前で、ビーストはその場に膝をつくと地面を思いっきり殴った。

「こういう事だよ、オラァァッ!!」

 ビーストが地面を殴ると、凄まじい衝撃が颯人の足元から襲い掛かり吹き飛ばした。

「うわぁっ!?」

 衝撃を喰らい体勢を崩された颯人に、ダメ押しとでもいう様にビーストが突撃してきてタックルを喰らわせた。その威力は大型トラックに轢かれたなんて比較にならないレベルの物で、大きく吹き飛ばされその先にあった岩をも粉砕する。

「フンッ!」
「ぐあ、がぁっ?!」

 岩を粉砕し、崩れた岩が颯人の上に降りかかる。痛みを堪えて颯人が地位s化唸った岩をどかして立ち上がると、ビーストは颯人にタックルをした右肩を手で払った。
 先程と違って勝ち誇り、余裕を感じさせるその姿に颯人は小さく苛立ちを感じた。

「ふふん!」
「ちっ、ガキが……知ってるなら見せてやるよ」
〈ランド、プリーズ。ドッドッ、ド・ド・ド・ドンッドンッ、ドッドッドン!〉

 見たところあのマントを付けていると力が上がるらしい。パワーにはパワーだと、颯人はランドスタイルにスタイルチェンジしビーストの次の攻撃に備えた。

「来いよ、力比べだ」
「面白い――!」

 颯人の挑発に乗り、ビーストが再び颯人にタックルを放つ。それを颯人は正面から受け止めた。

「ぐ、ぬぅぅぅぅぅぅぅ!!」
「おぉぉぉぉぉぉ!!」

 力と力のぶつかり合い。その勝負を制したのはビーストの方だった。

「あぁぁぁぁぁぁっ!!」
「どあぁぁぁぁぁっ!?」

 押し返され、弾き飛ばされた颯人はそのまま地面に落下する。

 倒れた颯人を前に、ビーストはダイスサーベルのローラーを回転させた。

「こいつで、トドメだ」

 ドラムロールを鳴らして回転する刀身基部のダイスを指輪で止めた。止まった際に露わになった出目は…………6。

〈シックス!〉
「しゃあっ! 消えろ!」」
〈セイバーストライク!〉
「ハァッ!!」

 ビーストが剣を振るうと、エネルギー体のバッファローが6体現れ颯人に突撃していく。先のビーストのタックルでダメージを負っていた颯人には、それを回避も防御もする余裕がない。

「うあぁぁぁぁぁぁぁぁっ?!」

 6体のバッファローの突撃を諸に喰らい、大きく吹き飛ばされる。再び地面と熱烈なキスをする颯人だが、まだ根性で変身を維持していた。

 頑張る颯人の様子に、ビーストは忌々し気に鼻を鳴らした。

「チッ、しぶとい……」
「ぐぅ……へへっ、諦めは悪い方でね」
「ならこれで本当にトドメだ」
〈キックストライク! ゴー!〉
「ッ! くっ!」
〈チョーイイネ! キックストライク、サイコー
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