第67話 新たな物語の始まり
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の事を聞いてきたので説明した。
ラウラはクーデター事件の後一度レグラムへと戻った。そこでアルゼイド流の奥義を得て強くなってくると言って……
修行はまだ終わっていないらしいが彼女なら直ぐに来てくれるだろう。
「そっか、久しぶりに会えるかと思ったんだけどまだ修行中なんだね」
「ああ、きっと凄く強くなって戻ってくるよ。俺も楽しみだ」
エステルはラウラに会いたかったようだが直ぐに会えるだろう。俺も彼女の強さがどれだけ上がっているのか気になっている。
「ふーん、リィンがラウラに会いたいのって唯強くなったのを見たいから?それだけじゃないよね、別れる寸前にキスされていたし」
「そ、それは……」
フィーが含み笑いをしながらジト目でそう言ってきた。まあ確かに別れる寸前にラウラにキスされたんだよな、『フィーだけがそなたと口づけしているのは不公平だからな……』と顔を真っ赤にしながらはにかむラウラを思い出して顔が赤くなってしまった。
「わたしとのキスでは動揺もしなかったし……やっぱりリィンはおっぱいが大きい子が好きなんだ。わたしのおっぱいが小さいからドキドキしてくれないんだ」
「そんなことはないぞ!フィーとのキスだって滅茶苦茶ドキドキしたし……!」
不意打ちでされたキスだったが今でも思い出すと心臓がバクバクするんだぞ!なんとも思ってないわけないじゃないか!
「ならもう一回キスしよ?それでリィンのドキドキを確かめさせて」
「うぇっ!?」
フィーの提案に変な声を出してしまった。こ、こんな人目の多い所でキスしろだって!?エステルも見てるのに!?
フィーは「んー」と唇を突き出して俺に顔を寄せてきた。俺はどうしたらいいか分からずワタワタしているとエステルが助け船を出してくれた。
「フィー、それ以上リィン君をからかったら顔がにがトマトみたいになっちゃうわよ」
「ん、残念。まあリィンはヘタレだから仕方ないか」
エステルは苦笑しながらそう言いフィーは溜息を吐いて俺から離れた。
(告白されてからいいようにされ過ぎじゃないか、俺……)
元々マイペースでつかみどころの無かったフィーだが告白されてからはいつも彼女のペースに乗せられてしまう。
そりゃ告白の返事を先延ばししてるヘタレな俺が悪いんだがここまでいいようにされると男として情けなくなってしまう。
それから暫くして飛行船が王都グランセルに到着した。直にギルドに向かいエルナンさんに報告をした。久しぶりに彼に会ったので挨拶をするが元気そうで何よりだ。
「ご苦労様でした、エステルさん。この一か月で随分逞しくなられましたね」
「えへへ、これからはバン
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