ハーケン会戦〜戦場の再会〜
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〜ハーケン平原〜
「あ、貴方達は……!」
「リィンの訓練兵時代の同級生――――――黒獅子の学級(ルーヴェン・クラッセ)の連中か……」
「リィン君が”月の霊場”で前もって教えてくれたとはいえ、まさか”リィン君と先輩勢を除いた全員”とはね……」
エーデルガルト達の登場にトワは不安そうな表情で声を上げ、クロウとアンゼリカは真剣な表情でエーデルガルト達を見つめ、
「ルーレ以来になりますね、皇太子殿下。オリヴァルト殿下とミュラーさんはいらっしゃらない事から察するに……どうやら殿下達は皇太子殿下とは違う目的で動いていらっしゃっているようですね。」
「!その声は……オリエさん。」
「あ、貴女は……オルテシア卿……!」
「ワジから教えてもらった話から貴方とリオンが教会の意向によってリィン君達に協力している事は察してはいましたが、よりにもよって貴女が私達の足止めの担当ですか……」
「ハッ、アタシがここにいるのは副長も原因の一つなんですから、悪く思わないで下さいよ。」
「…………ッ!ヴァン…………」
(エレイン……?)
「……………………………」
シュピーゲルから聞こえて来たオリエの声を聞いたセドリックは驚いた後複雑そうな表情でシュピーゲルを見つめ、エーデルガルト達の中にいるセリスを見つけたロジーヌは不安そうな表情で呟き、トマスは疲れた表情で溜息を吐き、セリスは鼻を鳴らした後苦笑しながら呟き、ヴァンを見つけたエレインは唇を噛み締めた後厳しい表情でヴァンを睨み、エレインの様子に気づいたジンが眉を顰めている中ヴァンは黙って静かな表情でエレインを見つめていた。
「き、君達はそれぞれ部隊を率いる立場なのに、この大戦でそんなに多くの部隊長が離れたら本末転倒になるんじゃないのか!?」
「その心配は無用だ。部下達の指揮に関しては俺達よりも適正な人物に任せている。」
「今の灰獅子隊には”司令官クラスの指揮官の能力を持つ人物が二人もいる”上、これほどの大規模な戦闘になると僕達がそれぞれ細かく指示するよりも、その二人が戦況を判断して直接指示した方が適正だからね。」
「”二人の司令官クラスの指揮官の能力を持つ人物”……?一体誰の事を指しているんだ?」
「……状況を考えると恐らくはプリネ皇女殿下とルクセンベール卿の事ではないか?」
「二人は皇女と親衛隊の隊長なんだから、司令官クラスの能力を持つ人物として適しているからね〜。」
困惑の表情で指摘したマキアスの指摘に対して答えたドゥドゥーとフランツの答えを聞いたガイウスは首を傾げ、ラウラは推測を口にし、ラウラの推測にミリアムは同意した。
「違う違う。そのお二人は特攻隊の相手をする兵達の指揮の担当だ。俺達の部下達を
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