ハーケン会戦〜戦場の再会〜
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関係者である方々はご存じかもしれませんが、ツァオは去年の”西ゼムリア通商会議”でのメンフィル帝国と六銃士による謀によって、謀殺されてしまい……それによって、ツァオが万が一の為に残していた自身の”影”にして”白蘭竜を継げる能力”を持つ私が”新たな白蘭竜”として”ルウ家”を支えさせて頂く事になったのです。」
「何ですって!?という事はアンタは……!」
「”白蘭竜”が自分に万が一があった時の為に残していた”予備の白蘭竜”か……!」
「”白蘭竜”に影武者がいたなんて、情報局でも掴んでいなかった情報なんですけど……」
アルゼイド子爵の指摘に対して軽く拍手をして笑顔で肯定したチョウの話を聞いたサラとジンは厳しい表情でチョウを睨み、ミリアムは疲れた表情で呟いた。
「……それよりも、先程から気になっていたがそちらの”黒月”という組織の幹部までリィン達――――――”灰獅子隊”に協力している経緯にもヴァンさんが関係しているのか?」
「はい。ヴァンさんには”ルウ家”が連合に恭順する件の連合への”仲介”の件の時のように、”灰色の騎士”殿への仲介にもお世話になりました。――――――今後ともヴァンさんとは良好な関係を築きたいと思っております。」
「ったく、よく言うぜ……ミラ払いはよかったが、連合への恭順の件もそうだがシュバルツァーとの顔合わせの件にしても体よく俺を利用しているだろうが。」
ガイウスの推測に対して答えたチョウは笑顔でヴァンに視線を向け、視線を向けられたヴァンは呆れた表情で溜息を吐いて呟いた。
「じ、自分が利用されているとわかっていながら――――――いえ、それよりもどうして貴方は猟兵や黒月と言った遊撃士協会が敵視するような存在――――――世間では”悪”に部類される方々の依頼を請けているのですか?」
「それが”裏解決屋”だからだよ、皇太子殿。」
「フン、世迷言を……!」
困惑の表情のセドリックの疑問に対して答えたヴァンの答えを聞いたユーシスは鼻を鳴らしてヴァンを睨んだ。
「……”裏解決屋”にも色々いるが、商売柄、俺は悪人だろうが差別はしねぇ。そこに幾許かの筋が通る限りは。黒月だろうが猟兵だろうが半グレだろうが、………気は進まないが結社だろうがな。」
「け、”結社の依頼も請ける”って……!」
「とんでもないクソ野郎だな……」
「ヴァン……その口ぶりだと、まさか貴方、”既に結社からも依頼を請けた事があるの”……!?」
皮肉気な笑みを浮かべてシズナとチョウに順番に視線を向けて話を続けたヴァンの話を聞いたアネラスは信じられない表情を浮かべ、アガットは厳しい表情でヴァンを睨み、エレインは怒りの表情でヴァンに問いかけた。
「”結社から
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