暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
ハーケン会戦〜戦場の再会〜
[4/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

トマスの問いかけに対して少しの間黙り込んだ後答えたセリスの答えを聞いたアリサ達がそれぞれ血相を変えている中エリオットは信じられない表情で、エマは不安そうな表情で声を上げた。



〜少し前・パンダグリュエル・甲板〜



「……そろそろ時間のようね。」

少し前、クロチルダはパンダグリュエルの甲板で魔術でアリサ達の状況を見守り、合流する時期が来た事を悟ると展開していた魔術を止めた。

「ふふっ、今回は”灰獅子”達も相当念を入れているようだね。」

「荒廃する東ゼムリアで日々、鎬を削る数多の猟兵団”の中でも”最強”を誇る”SSS級”猟兵団に共和国最大のマフィア”、更には守護騎士を自分達の”協力者”として”紅き翼”にぶつけるなんて、3年前の”福音計画”でリベール相手に”戦力過剰”としか思えない程の戦力を用意した”教授”ですらも彼らを”哀れ”に思うでしょうね。」

するとその時ブルブランとルシオラがそれぞれの転位術で現れてクロチルダに声をかけた。

「そうかしら?あの悪趣味の”教授”の事だから、むしろエマ達の絶望的状況に愉悦に浸るのじゃないかしら?――――――それよりも、すぐにエマ達の所に向かうわよ、公女の口ぶりから察するに、恐らく今回に関しては連合に協力する”裏の協力者達”が私達をエマ達に合流させないように仕掛けてくる可能性は非常に高いわ。彼らが私達の足止めに来る前にエマ達と合流するわよ。」

「!いや……どうやら、”連合の裏の協力者達は既にこの艦に潜んでいたようだよ”。」

「!!」

ルシオラの推測に対して静かな表情で答えたクロチルダが表情を引き締めてブルブラン達にアリサ達との合流を急ぐように促したその時、ある気配に気づいたブルブランはある方向へと視線を向け、ブルブランの言葉を聞いたルシオラが目を見開いて厳しい表情を浮かべると突如拍手の音が聞こえて来た。

「フフ、”戦士”ではなく”魔女”である”深淵”の目は誤魔化す事はできてもさすがに”怪盗”の気配察知からは逃れる事はできませんでしたか。」

するとブルブランが視線を向けた物陰から法衣姿の青年騎士が現れてクロチルダ達と対峙した。



「法衣の騎士………さしずめ、3年前の”福音計画”で”教授”を抹殺した”外法狩り”と同じ”守護騎士”ね?」

「ええ。ちなみに今の彼の”渾名”は別の”渾名”ですけどね。――――――おっと、自己紹介が遅れて失礼しましたね。星杯騎士団所属守護騎士第11位”絶凍の氷獄”リオン・バルタザールと申します。短い間にはなりますが、お見知り置きを。」

「ほう……まさか守護騎士が二人も”灰獅子達”に協力しているとはね。それで……”君達はいつ、私達に名乗ってくれる”のかな?」

警戒の表情のルシオラの問いかけに
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ