ハーケン会戦〜戦場の再会〜
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指揮しているのはお前達もやり合った事がある協力者達だ。」
ラウラの推測を聞いたクロードは片手をひらひらと振って否定した後それぞれ指揮をしたり、自ら得物を振るってエレボニア兵を討っているベアトリースとルシエルがいる戦場を指さした。
「ベアトリースとルシエル……!」
「……なるほど。オリヴァルト殿下の話によればベアトリース様の種族である”飛天魔”という種族は戦闘能力だけでなく指揮官としての能力にも優れている上、優れた智謀で状況に合った戦術を導き出して戦場を駆ける頭脳派である事から”参謀”に抜擢されたルシエル様のお二人はまさに大勢の兵達を指揮する”司令官”に適していますわね。」
「ええ。おかげでこうして、私を含めたリィンさんの同期生にしてリィンさんと同じ黒獅子の学級(ルーヴェン・クラッセ)出身の者達全員が皆さんの足止めを担当する余裕ができたのです。」
「!そ、そういえば、ステラさんまでいらっしゃっていますから、今この場にいるのはリィンさんと”先輩”の方々を除いた黒獅子の学級(ルーヴェン・クラッセ)出身のリィンさんの同期生の方々ばかりですね……」
戦場で戦い、指揮しているベアトリースとルシエルを見つけたアリサは声を上げ、シャロンは真剣な表情で呟き、シャロンの話に頷いたステラの言葉を聞いたエマは不安そうな表情でエーデルガルト達を見つめた。
「ステラの話で気づいたとは思うけど、これで私達と貴方達、それぞれリィンがいない状態の学級同士という”お互いリィンを欠いた状態”という事で条件は同じよ。」
「厳密に言えばそちらにはセレーネもいませんが、その点に関してはそちらの”先輩”の方々が補っているから文句はないでしょう。」
「まあ、セレーネ一人に対して数人の人達が補っているのは人数という点を考えたらセレーネ一人の時よりも戦力はアップしているでしょうが、あたし達が今までの戦いで得た”実戦経験”からすれば大した事はありませんから、あたし達は人数差を理由に”不公平”だなんて思いませんから安心していいですよ。」
「チッ、言ってくれるじゃない。」
「フン、わざわざ”お互いリィンを欠いた状態という条件”を作り上げる為に、戦場でここまでするとはご苦労な事だ。」
エーデルガルトとイングリット、リシテアの指摘に対してセリーヌは舌打ちをし、ユーシスは鼻を鳴らしてそれぞれ厳しい表情でエーデルガルト達を睨んだ。
「エリンの時にも言ったはずだ。”リィンがメンフィル帝国軍側で戦っている事が間違い”と思っているお前達の傲慢と我儘を俺達が徹底的に叩き潰す事をな。だからこそ、お互いに文句のない状況を作りあげてやったという訳だ。」
「ルーレの時は不覚を取ったけど、あの時と違って今の私達は貴方達を阻む事に全力を注ぐ
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