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レーヴァティン
第二百四十八話 港と港からその四

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「それで満足するのなら」
「それならな」
「たかが知れているでござる」
 そうだというのだ。
「まさに」
「その通りだな」
「世界を救うなぞ」
「その程度で満足しているならな」
「器ではないでござる」
 こう言うのだった。
「己の贅沢で満足しているなら」
「小さい」
 まさにというのだ。
「それならな」
「全くでござる」
「俺は女は好きだ」
 英雄はきっぱりと言い切った。
「それもかなりな」
「そうでござるな」
「そして酒もだ」 
 こちらもというのだ。
「好きだ」
「そうでござるな」
「しかしだ」
 それでもというのだ。
「それを楽しんでもな」
「それを求めてでござるな」
「そこで終わることはな」
「されないでござるな」
「酒池肉林なぞ何でもない」
 英雄はこうも言い切った。
「俺にとってはな」
「楽しむものであり」
「最後の目的でだ」
 それでというのだ。
「溺れるものではな」
「ないでござるな」
「あくまで好きなだけでだ」
「生きがいでないでござるな」
「それで終わるなぞだ」
「小さいでござるな」
「俺はそうした考えだ、そしてだ」
 智にこうも言った。
「実際の言葉通りの酒池肉林はな」
「お酒を好きなだけ飲み」
「そして肉、馳走だな」
「それをやはり好きなだけでござるな」
「食うことだが」
 文字通りではそうなる、史記はそこに乱痴気騒ぎが入っていたのでそれで色も表す言葉になったのだ。
「起きた世界ではな」
「普通に出来るでござる」
「別に肉でなくともな」
 それでもというのだ。
「構わない」
「馳走であれば」
「そして肉でもだ」
 文字通りそうであってもというのだ。
「焼き肉なりステーキなりな」
「そうしたものでござるな」
「別に肉でいいならなだ」
 それならというのだ。
「豚肉でも鶏肉でもいい」
「そうでござるな」
「簡単にだ」
 それこそというのだ。
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