第九十二話
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けどもね。
結局こんな状態ということもあって、幸村君の妾にはなれず、かといって政宗様の正室なんかにはなれるわけもなく、
二人ともきちんと嫁を取って夜は嫁とパーリィに励んでるわけだ。
でも、やっぱり私を諦めることは出来ないみたいで、そなたを攫って行きたいと熱烈に幸村君にアタックされ
、政宗様には腕に抱かれて甘く囁かれたりとかしてたりする。
……けどお前ら分かってる? この身体、小十郎のものなのよ?
記憶も共有してるから、全部小十郎に筒抜けなのよ? you see?
小十郎と言えばあの戦いの後小十郎もしっかりと身を固めて、夕ちゃんとの間に男の子を設けた。
名前は左衛門、後に“鬼の小十郎”と呼ばれる二代目小十郎の誕生だ。
で、この子が生まれる前に小十郎が政宗様に子が出来る前にうんたらと余計なことを悩んでるのを気付いてたから、
頭の中で説教をして政宗様に全部チクッてやりました。
姉にも報告して、政宗様と姉を挟んでの大説教会は記憶に新しい。
アニキも鶴姫ちゃんを掻っ攫うのに成功して、石田を連れてちょっと世界を見てくると行って出掛けたし、
四国はアニキが親戚から養子に取ったっていうアニキとそんなに歳が変わらない信親さんが代わりに治めてる。
戦が無くなった以上、毛利が攻めてくることもなくなったからと気兼ねなく外に出て行くことを決めたみたい。
慶次は商人に転向した雑賀衆に永久就職することになったらしくて、孫市さんにこき使われながら生活する日々を楽しんでるのだとか。
この前野菜を貰いに奥州へ遊びに来たまつさんがそんなことを話してくれたな。
松永は私達の様子を見に、なんて言いながら六爪を奪おうとあれやこれやと定期的に攻めて来るし……
あ、佐助はかすがに告白して壮絶な振られ方をしたらしい。
そりゃ、散々なこと吹き込んだもん、それにあの子謙信様LOVEなんでしょ?
なら私が何も言わなくても勝ち目ないよ。
で、今は武田の嫁さん貰った幸村君が正式に後継者として武田を継いでいて、佐助は忍ではなくて武士になり幸村君の右腕になった。
俺様すっかり武士になっちゃったよ〜、なんてこの前政宗様を迎えに行った時に言っててさ、
給料上がって良かったじゃん、なんて言ったんだけどどうもその辺は変化がないようで遠い目をしてた。
ついでに、佐助を振ったかすがは軍神と仲良くやってるらしい。
信玄公は元気に幸村君と殴り合いしながら隠居生活を送ってるとか。
家康さんは将軍が板についてきて、奥州に視察と言いながら遊びに来た時はすっかり凛々しくなってた。
上様、なんて言うと止めてくれなんて言って人懐っこく笑っているのは、やっぱり家康さんだと思う。
身分に関係なく気さくに誰とでも話をしてくれるんだけどさ、時折目を細めて石田のことを
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