第八十部第五章 秘密兵器その三十二
[8]前話 [2]次話
「不思議ですね
「それも短期間で」
「瞬く間でしたね」
今度はマックリーフが述べた。
「サハラ西方を統一し」
「南方も掌握して」
「それからでしたね」
「北方のハサン王国を滅ぼし」
サハラ一の大国であったこの国をティムールと共に攻める形で攻撃してだ。
「そうしてでしたね」
「今に至りますが」
「その間まさに」
「瞬く間でした」
「それを思いまして」
それでとだ、八条はマックリーフに話した。
「今の様にです」
「長官は言われたのですか」
「はい、不思議なまでです」
「オムダーマン、そしてアッディーン大統領は」
「出て来ています」
「そうですね、まことに」
「シャイターン主席もそうですが」
アッディーンと覇を争う彼もというのだ
「人は時としてです」
「突如としてですね」
「表舞台に出て」
人類社会のそれにというのだ。
「素晴らしいことを果たす」
「そうした時もありますね」
「私はサハラの統一は」
それはというと。
「私が生きている時代ではです」
「ないとですね」
「思っていました」
「それは私もです」
「長官もですか」
ここで言う長官は宇宙艦隊司令長官のことだ、連合軍の実働部隊の最高責任者であり連合軍制服組のトップの一人だ。
「そうでしたか」
「はい、数百年はです」
「サハラの統一はですね」
「先とです」
その様にというのだ。
「考えていました」
「そうでしたか」
「ですが」
「それがですね」
「ほぼ確実になりました」
「最早カウントダウンがはじまっていますね」
「そうした状況にまでなるとは」
それがというのだ。
「まことにです」
「不思議ですね」
「ここまで至るとは」
「一人の英雄の出現が」
その英雄がアッディーンであることは言うまでもない。
「世界を変えるといいますが」
「今のサハラがそうですね」
「まことに」
「その英雄が」
バールもアッディーンについて話した。
「サハラを統一し」
「そのサハラをですね」
「これから治めていきますね」
「そうなります、ただ」
「ただ、とは」
「アッディーン大統領の政治は」
政治家としてのアッディーンの話にもなった。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ