第五十話 たい焼きとカラオケその二
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「だから緑茶よりも紅茶じゃない?」
「お茶はお茶でも」
「そっちの方がいいでしょ」
「そうね、緑茶は餡子には合うけれど」
それでもとだ、咲も言った。
「カスタードとかチョコにはね」
「紅茶とかコーヒーの方が合うでしょ」
「やっぱりね」
「だからよ、紅茶って結構餡子にも合うしね」
「そうなの」
「だからね」
このこともあってというのだ。
「それでなのよ」
「ここはなのね」
「紅茶の方がよくない?」
「それじゃあね」
「そう、コンビニか自動販売機でペットボトルの紅茶を買って」
そのうえでというのだ。
「飲みましょう」
「それじゃあね」
「いい水分補給にもなるしね」
愛は笑ってこちらの話もした。
「丁度いいわ、そろそろ暑くなってきたでしょ」
「ええ、東京って結構涼しいっていうけれど」
「関東は涼しいわよ」
愛は咲に応えて話した。
「大阪と比べたらね」
「大阪は暑いのね」
「東京と比べてね、私夏に大阪言ったことあるけれど」
「暑かったの」
「難波とか心斎橋とかね」
そうした地域はというのだ。
「暑いわよ、東京よりもね」
「変わらないと思うのに」
「何でかね、熱気が籠りやすい感じがするのよ」
「それでなの」
「東京って関東平野の中にあるでしょ」
愛は地理の話をした、中学そして高校の授業では必ず習う場所でありテストにも間違いなく出ると言っていい。
「ここ結構広くて風もあるから」
「冬は特にね」
「からっ風がね」
「それでなのね」
「大阪と比べてね」
東京はというのだ。
「涼しいのよ、京都なんかもっと暑いわよ」
「大阪よりも」
「あそこは盆地だからね」
この地形だからだというのだ。
「夏は大阪以上に熱気が籠って」
「暑いのね」
「それで冬は逆に寒気がね」
そちらがというのだ。
「寒いのよ」
「夏暑くて冬寒いの」
「大阪はむしろ東京より冬は暖かいけれどね」
「というか東京の冬って寒いわね」
「そのからっ風のせいでね」
「そうよね」
「けれどお話戻るけれど東京の夏はね」
これはというのだ。
「まだ涼しいのよ」
「大阪と比べたら」
「そして京都よりもね」
「過ごしやすいのね」
「関西から来た人はよく言うし私もそう感じたから」
「夏の大阪行ったら」
「そして京都もね、夏に京都は行くものじゃないわ」
愛はこうも言った。
「暮らすのなんてね」
「もっと駄目?」
「その夏に冬もあるのよ」
「今寒いって言ったわね」
「盆地ですり鉢みたいになってるからね」
その為にというのだ。
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