15話 ベルと高校生 下
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ブ男が現れ←(計画を考えていて見えてなかった)
ベルゼ様を抱きかかえた。
「男鹿ーーーー!!!」
しかし、逃げ出せる時間はもうない。
近くのクソ虫もそう判断したのか、ドブ男の名を叫ぶ。
もう、間に合わない。
そう、諦めかけていた時。
ここで奇跡が起こった。
見覚えのある緑の長髪に、凛々しいお顔。
私が人間界に来て会いたかった人。
紅蓮様
その紅蓮様がドブ男の前に現れ、迫り来る鉄塔を魔力の塊をぶつけて消し飛ばした。
「やるな、人間」
紅蓮様がドブ男の勇気を称えて褒めるが、助かった事に安心したのか
ドブ男は倒れてしまった。
まあ、それよりも今は……。
「紅蓮様。この度の件ですが……」
「別にいい、気にするな」
「はっ」
今回の事を報告しようとしたのだが、どうやら紅蓮様は全てお見通しのようで
報告を断られてしまった。
もしかして、見ておられたのだろうか?
「ヒルダ、この男を鍛えろ。きっと面白い事になるぞ」
「了解しました」
どうやら、ドブ男は紅蓮様に気に入られたようだ。
とても不愉快だが、しかたがない。
「じゃあ、引き続きベルを頼む」
「はっ!」
紅蓮様はそれだけを言って、転送術でどこかに行ってしまわれた。
ん?
えええぇぇぇぇぇええええ!?
「紅蓮サマーーーーー!?」
おそらくドブ男を鍛えるのとベルゼ様の傍に居ろと言う事なのだろうが……
「紅蓮サマーーーーーーーー!?」
叫ばずには居られない私だった。
ー男鹿辰巳ー
突然、俺の目の前に現れた、いけすかないロンゲ野郎。
その男は、俺に迫り来る鉄塔を消し飛ばし
「やるな、人間」
と言って来た。
コイツも悪魔かよ……。
くそ、今日は本当についてねぇ……。
視界がぼやけ、俺は意識を失った。
「あれ?夢オチ?」
目が覚めると、見覚えのある自分の部屋だった。
そうか、夢だったのか。
胸に手を置き、心の底から安心する俺。
「そうだよな、よく考えたら悪魔なんてこの世に……」
「ようやく目覚めたか、ドブ男」
「NOooooo!!!」
声のした方に顔を向けると、夢に出てきたガキを抱きかかえて座っている
金髪女が居た。
どうやら、さっきまでの光景は嘘ではなく……
「それと、貴様のせいで紅蓮様と暮らせなくなったではないか!!」
「誰だよ、紅蓮って!しらねーよ!!」
現実だったようだ。
「うるさい!貴様には地獄のトレーニングが待っていると思え!!」
「ギャーーーーーー!!」
これが、『子連れ番
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