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八条学園騒動記
第六百五十七話 お姫様その八

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「受けるそうよ」
「それは凄いわね」
「だからセーラも」
 外ならぬ彼女もというのだ。
「エウロパではね」
「最高位だったのね」
「そうだったみたいよ」
「それは凄いわね」
「まあ連合はね」
 ペリーヌはここでこんなことを言った。
「階級はね」
「ないからね」
「だから王室の方の待遇になっても」
「何か違うかもね」
「エウロパとはね」
「どうしてもね」
「連合って皆市民で」 
 プリシラも話した。
「君主の方々は国家元首とそのご家族としておられる」
「そうそう、その間がないのよ」 
 カトリも言った。
「階級がないから」
「一切ね」
 プリシラはこう応えた。
「お仕事の中の階級や役職はあっても」
「社会制度ではないからね」
「あくまでお仕事だけで」
「それ離れたらないからね」
「そうした国だからね」
 カトリにこう話した。
「連合はどの国でもね」
「だから王様は偉いって思っても」
「自分達のすぐ上におられる」
「もうそんな風よね」
「間に爵位ある貴族とかカーストとかなくて」
「もうすぐに王室か皇室」
 そうした感覚だというのだ。
「それが待遇にも出てるのかしらね」
「無意識のうちにね」
「王侯将相何処ってあるけれど」
 カトリは陳勝のこの言葉も出した、中国最初の民衆叛乱の指導者で始皇帝の秦を滅ぼすきっかけを作った人物だ。
「連合ってこの考えよね」
「そうよね」
「だからね」
「王様はおられても」
「国家元首で代々伝統を受け継がれているから偉いし」
「爵位のある貴族社会の頂点とはね」
「思わないのよね」 
 その考えはないというのだ。
「本当にね」
「そうよね」
「階級はいらないけれど」
 エイミーは絶対と言い切った。
「けれどね」
「エウロパと比べて非礼はしたくないわよ」
 カトリは連合のこの考えを今ここで出した。
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