第十七章〜終幕、そして〜
第九十話
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ブや魔王にダメージを与えているのは信玄公だ。
……信玄公? あれ、病で倒れてなかったっけ?
「幸村ぁ!!」
「おっ、おやっ、おやおやおや御屋形様ぁーーー!!!!????」
突然の信玄公の登場に、幸村君が驚いて腰を抜かしている。
その隣にいた政宗様も唖然としており、まだ生きてたのか、ってな顔してるから困っちゃったよ。
いくらなんでも失礼だっての。気持ちは分かるけど。
「御屋形様、病は!?」
「うむ!! 治った!!」
治ったのかよ、おい。いいのか、治っちゃって……っていうか、それアリなの?
「……真田幸村のシナリオでは、甲斐の虎が復活するルートもある。……だが、この展開で復活されるのは些か困るのだが……」
松永が頭が痛いとばかりに額を押さえている。自称神様も不気味に笑っていて、よく分からない。
あー……でもまぁ、これもバグの一つってわけじゃないんならいいか……。
後継の問題とかいろいろ大変だったわけだしさ、もうちょっと生きてしっかりと対応してもらわないとねぇ……。
それに私がどうこう出来る問題でもないしさ、その辺は神様に何とかしてもらおう。
「旦那! 腰抜かしてないで、攻撃行くよ! 俺らが道開くから、隙を狙って攻撃してくれ!」
佐助の隣にはかすががいて、かなり不本意という顔で佐助の隣に立っている。
まぁ、あんだけ言えば評価はかなり下がってるだろうしねぇ〜……知ーらないっと。
「臨・兵・闘・者、以下・省・略ッ!」
「闇間に影に、忍ぶ刃の幽玄を!」
黒いモブごと巻き上げて魔王に一撃を食らわせた後、政宗様と幸村君が同時に飛び上がった。
「燃えよ二槍! 吼えよ熱き我が心ッ!」
「さんさ時雨か萱野の雨か!」
頭部にまともに攻撃を食らい、魔王が身体を維持出来ずに段々としぼんでいく。
だがそれで大人しくやられる魔王でもなくて、蝿を払うようにして二人を薙ぎ払った後、魔王はまた黒い光を口から吐こうと身構えている。
「陥ちろ流星! 鎖を断てッ!」
両手首の動きを封じられたガタイが異様にデカイ男が、魔王の口目掛けて攻撃を繰り出していた。
怯んだ魔王の隙を突いて、印象的な兜の小柄な男が輪刀を振り上げる。
「昏黒に差せ、日精之摩尼!」
男諸共焼き払わんとするその外道っぷりは、勿論サンデー毛利その人です。ってか、愛はどうした愛は。
「なぜじゃーーーー!!」
「捨て駒如きが我の前をうろつくでないわ! 魔王諸共焼け焦げよ!!」
酷ぇ! 酷いよ女王様!! つか、本気で焦げてるけどいいの? その人!
「ちょっと、愛は何処いっちゃったのよ。サンデー毛利」
「我をその名で呼ぶでない
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