第四百九十五話 GOD BASTERその十二
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「だからな、後ろを向かずだ」
「前をですか」
「見てだ」
「戦えばいいですか」
「そうだ、今は他のことは考えるな」
その必要はないというのだ。
「いいな、ではだ」
「これからですね」
「戦うぞ」
こう言ってであった。
王馬はその左に動いた、それを見て。
ハードコア=アリスも前に出た、その彼女に今度は律が声をかけた。
「ではお願いします」
「ええ、貴方もなのね」
「戦いますので」
だからだというのだ。
「一緒に行きましょう」
「それじゃあ」
「激しい攻撃を仕掛けますので」
律はこのことも話した。
「ですから」
「巻き込まれないことですか」
「そこは気をつけて下さい、出来る限りそうならない様にしますが」
それでもというのだ。
「ハードコア=アリスさんも」
「気をつけてですね」
「戦って下さい」
「わかりました」
ハードコア=アリスは微笑んで頷いた、もうその顔には暗いものはなかった。それで雄大達と共に戦った。
戦いは続いていた、しかし。
三日目も終わりに近付いてだ、遂にだった。
「怪人が減ってきましたね」
「そうですね」
ペリーヌは空からヤマトに応えた。
「それでは」
「あと一息です」
「そうです、それでは」
「最後の力を振り絞っていきましょう」
「そのあと少しで終わりになっても」
紗雪は刀を手に述べた。
「ここで倒さないと」
「はい、戦いは終わりません」
ペリーヌは紗雪にも応えた。
「それでは」
「そうして戦う」
「そうだ、そうして戦うぞ」
狼のランガも言った。
「後は戦える者に任せる」
「そうしていくとしよう」
「ではな、しかしだ」
ランガは紗雪に応えつつ彼女に言った。
「前から思っていたがシオンに似ているな」
「自覚している」
紗雪にしてもだった。
「そしてそれが心地よい」
「自分で満足しているか、ならいい」
「それではな」
「最後の力を出すぞ」
そうして戦おうと話してだった。
戦士達は数が減って来たオルフェノク達に最後の攻勢を仕掛けた、その結果オルフェノク達はいなくなったが。
戦場に残っているのは三人のライダーとリムそしてシアだけになった。また指揮を執れる者もだった。
「残るは俺一人か」
「悪いけれど頼むね」
エドワードが二ノ宮に後ろから声をかけた。
「僕も指揮は執れる方だけれどね」
「立つこともだな」
「もう無理だからね」
「私もだ」
見ればアンジェラもだった。
「だからだ」
「わかっている、最後の指揮は俺が執る」
二ノ宮もこう応えた。
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