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星河の覇皇
第八十部第五章 秘密兵器その二十六

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「国歌の主であり」
「複数の民族、複数の宗派や宗教の上に立ち」
「世襲である」
「そうした意味での皇帝ですね」
「欧州ではローマ皇帝です」
 カエサルが実質的にはじめたそれだというのだ。
「それが西ローマでも東ローマでも」
「皇帝は皇帝でしたね」
「そうです、そしてサハラの皇帝は」
 どうなるかとだ、アッディーンは話した。
「スルタン、領主であり」
「カリフですね」
「アッラーの代理人でもある」
「そうした存在ですね」
「そしてその皇帝にです」
「アッディーン大統領はなる」
「このことがです」
 まさにというのだ。
「ほぼです」
「決まりましたね」
「まさに」
 今回の勝利でというのだ。
「そうなりました」
「左様ですね」
「オムダーマンは一気にです」
 この勝利によってというのだ。
「サハラを統一にかかります」
「今回の勝利で」
「シャイターン主席が不在の間に」
「全戦線を突破し」
「そして」
 そのうえでというのだ。
「ティムールの首都サマルカンド星系までです」
「迫りますね」
「戦線を突破してから一気に」
 戦線突破に止まらずというのだ。
「サマルカンドまでです」
「敵の反撃が来るまでに」
「まさにです」
 一気にというのだ。
「サマルカンドに向かうでしょう」
「ティムールの防衛ラインは戦線だけです」
 マックリーフはオムダーマン軍が見て正確に把握していることを話した、それが幾ら堅固なものでもだ。
「あれを突破されますと」
「サマルカンド星系までですね」
「まさにです」
 文字通りにというのだ。
「一気にです」
「迫られますね」
「そうなります」
 文字通りにというのだ。
「ですから」
「もうオムダーマンで、ですね」
「サハラの統一は決まったかと」
 まさにというのだ。
「ほぼ確実に」
「それならば」
「後は政府として」
「オムダーマンとの外交をですね」
「進めていき」
 そしてというのだ。
「関係を構築していき」
「そのうえで」
「はい、平和的にです」
「交流をしていくのですね」
「サハラへの備えは整えています」
 既にというのだ、実際に連合はサハラとの国境に確かな防衛線を整えている、そうしてそれを備えにしているのだ。
「では」
「それではですね」
「安心してです」
 備えがあるからこそというのだ。
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