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DOREAM BASEBALL 〜夢見る乙女の物語〜
準決勝開始!!
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がった東英学園の一年生トリオは鎌倉が怯えた様子で二人の後ろに張り付いていた。
「望美……まさか瑞姫のこと覚えてないの?」
「瑞姫?」
「さっきの睨んでた子」
「え?私会ったことある?」
キョトンとした様子の鎌倉に呆れたような表情を見せる今野と後藤。それを見て自分が間違っていることに気づいた彼女は懸命に記憶を辿るが全く記憶にないことで首を振る。
「去年シニアで対戦したじゃん」
「そうだっけ?」
「覚えてないんだ」
「そんなすごい子だったの?」
「あんた以外はみんな抑えられたからね」
それを聞くとなんだぁと嬉しそうな表情を浮かべる鎌倉。その理由がわからなかった二人は顔を見合わせる。
「私、対戦相手は自分と同等以上の人しか覚えてないから」
笑顔でそんなことを言い出す彼女に苦笑いを浮かべることしかできない。全く悪気がないだけに手に負えないその少女の発言は二人としてどうすればいいのかわからなかったのだ。
「でも決勝はどっちが来てもいいよねぇ、坂本さんもバルザックさんもいいピッチャーだし」
「そ……そうだね」
準々決勝を共に見ていたはずなのに陽香のケガのことを覚えていない彼女にタメ息が止まらない。どう説明すればいいかと考えていたところ、先を行く先輩たちに呼ばれて三人は慌てて駆け出したのだった。
「相手のスタメン……指名打者だけ変わった感じか」
蜂谷と共に明宝のスタメンを見ているカミューニ。二人の目に映るのは六番に名を連ねている三年生。
「こいつの公式戦の記録は?」
「秋は代打で二打席ありましたけど、春、夏は出場なしです」
「ふ〜ん」
それを聞いた途端一瞬で興味を失ったような反応を見せるカミューニ。それに気付いた蜂谷とスコアラーは苦笑いしていた。
「でもそのままの打順で入るってことは期待されてるってことなんじゃ……」
「だったら二回戦で指名打者を坂本にしないだろ」
明らかに力が落ちていることを察知した彼はラッキーと言わんばかりの余裕綽々ぶり。しかし進学校であるために頭のいい少女たちは不安な気持ちを抑えきれずにいた。
「渡辺さんと東さんの後を打つバッターです。警戒しておいた方がーーー」
「いらねぇ。むしろ予定通りこの二人だけ警戒してくれればいい」
敵を舐めているのかとも思える言動だったが、彼の人を見る目は確かであることをよく理解している彼女たちは何も言えない。それよりも彼が気になっているのはブルペンで投球練習を行う少女だ。
「ソフィアの調子は?」
「いつも通りですね。球も来てますし」
「冬場もずっと走らせてたからな、このくらいじゃバテないか」
安心したように笑みを見せる青年。しばら
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