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DOREAM BASEBALL 〜夢見る乙女の物語〜
準決勝開始!!
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れよりもこれからのことが気になっていた。
「あのガキ……相当の手練れだぞ」
「やっぱりあいつが裏で手を引いてたんですね」
三塁側ベンチ前でノックバットを手にしている赤髪の青年。彼は二人の視線に気付いたのか、小さく笑みを浮かべていた。
「気を付けてくださいよ、このまま荒らされっぱなしは性に合わない」
「わかってるよ。この試合であいつの鼻っ柱をへし折ってやる」
そう言って気合い十分の真田は町田とすれ違うようにベンチ前へ出る。それを見ていた青年は無言で彼を見た後、残念そうな表情でカバンを手に取る。
(あんたが痛い目見なければいいがな)
莉愛side
「瑞姫、キャッチボールいこっか」
「そうだね」
手早く荷物を置きキャッチボールへと向かおうとした私たち。すると……
「あれ?瑞姫じゃん!!」
瑞姫を呼ぶ声がする。それが聞こえた瞬間、彼女がこの世の終わりのような顔をしていたことが気になった。
「わぁ!!久しぶり!!覚えてる?」
「まぁ……一応……」
「よかったぁ!!今日もしかして投げるの?」
「そうだよ」
「いいなぁ、私なんかまだ公式戦投げさせてもらってないのにぃ」
背番号14を着けている金髪の少女。よく見たらさっきの試合スタメンで出てた人だとすぐにわかった。
「さっきも途中で代えられるしさぁ、悪いのはお姉ちゃんなのに」
「はいはい、わかったわかった」
なおもマシンガントークをしていく金髪の少女と適当にあしらう瑞姫。相手の反応など気にしていないようにも見える彼女だったが、後ろから二人の少女が彼女に声をかけた。
「ちょっと千紗!!」
「明宝はこれから試合だから!!」
千紗と呼ばれた少女と同じく試合に出ていた二人の一年生。申し訳なさそうにしている二人のうち、鎌倉さんと瑞姫の目が合いました。
「「……」」
睨み付けるような瑞姫に対し鎌倉さんは怯えた様子で千紗さんの後ろへと隠れる。二人は何も言葉を交わさないまま、瑞姫が外野方向へと走り出したので私もそれに付いていく。
「いいの?」
「何が?」
「何か言いたいことあったんじゃないの?」
中学で対戦したことがあるならそれなりに面識もあるだろうし、あの間はそんな感じの印象を与えた。
「いや、今は試合に集中したいし」
それだけ言ってキャッチボールに入ろうとする瑞姫。冷静と言うか冷めていると言うか……そんなところが彼女らしいので何かを言うつもりはないんだけどね。
第三者side
「何々さっきの子!?めっちゃ睨んで来てたんだけど!?」
その頃足早にベンチ裏へと下
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