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DOREAM BASEBALL 〜夢見る乙女の物語〜
準決勝開始!!
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「はいはい、もうすぐベンチ入るから準備して。リュシーとソフィアはすぐキャッチボールいけるようにね」
「はい」
「了解です!!」
蜂谷の言葉でそれぞれが荷物を手に取り準備を行う。カミューニはタメ息を付きながら先頭に着くと、スタンドへの挨拶を終えた常成学園がベンチに戻ったところを見てグラウンドへと一礼して入る。
道具を片付けている常成の選手たち。それを見守る監督と目が合った青年は軽く会釈をし、老人もそれに応える。
黙々と片付けと準備を行っていく両校。そんな中、常成学園の部長がカミューニへと近づく。
「なんで何も言わないんですか?」
「ん?何が?」
白々しいその態度に明らかに怒りの感情を浮かべる女性。そのまま彼女は顔を真っ赤にして詰め寄った。
「あなたの指示で私たちは負けたんですよ!!わかってるんですか!?」
その怒声はあまりに大きくて周囲にいた全員の視線が集まる。それに彼女は気付いていなかったのか相手の回答を待っていたが、彼は深いタメ息を付いて言葉を発した。
「お前、スコアブック最後まで把握してないだろ?」
「え……」
「ちゃんと指示通りに動いてれば6対4でお前たちが勝ててた。途中で欲が出てそれを捨てたのはお前らだ。勘違いすんなよ」
顔を近付け鋭い眼光で睨み付ける。それにより怯んでしまった彼女は後退りした。
「人の期待を裏切りやがって……調子に乗んなよ」
それだけ言って選手たちへキャッチボールの準備をさせるカミューニ。ようやく正気を取り戻そうとした彼女は再度彼を呼び止めようとしたが、後ろから老人に止められる。
「やめなさい」
「でも……」
「先生」
女性の後ろから声をかける少女たち。彼女たちの表情は晴れやかだった。
「私たちはあの人を恨んでなんかないです」
「むしろ感謝してます」
「だって……」
先にグラウンドを去る東英学園。彼女たちを見た後、少女たちは思いの丈を述べる。
「東英学園にこんないい試合ができたんですから」
実力の差はあった。しかしそれを最善の策であと少しのところまで追い詰めたのは彼の助言があったから。
「先生たちもありがとうございました」
「最後まで私たちを信じてくれて」
「っ……」
深々と頭を下げる少女たち。それを見て女性は抑えていたものが込み上げてきたのか、両手で顔を押さえていた。
「お疲れさん」
「どうも」
その頃一塁側ベンチでは真田と町田が選手たちを横目に言葉を交わしていた。
「ずいぶん手こずったな」
「あんなに奇策をされるとは思いませんでしたよ」
明らかに疲労しているのがわかる青年に苦笑いを浮かべる。しかし彼はそ
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