第六百五十七話 お姫様その二
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「あちこちのお屋敷にお姫様がいる」
「そんな国だったのね」
「ええ、それで今の天皇陛下も」
この方もというのだ。
「即位前はね」
「お姫様よね」
「内親王殿下だったからね」
「何度聞いても物々しい呼び名ね」
「日本の皇室の方だからね」
「そうなるのよね」
ペリーヌはウイスキーを水割りで飲みながら応えた。
「この国だと」
「そうそう、男の人王子様じゃなくて皇子様はね」
「親王殿下で」
「王女様じゃなくて皇女様はね」
「内親王殿下ね」
「昔からその称号になるのよ」
このことを話した。
「日本ではね」
「滅茶苦茶恰好いいわね、というかね」
プリシラはその称号にこう言った。
「歴史を感じさせるわね」
「日本のね」
「流石日本の皇室ね」
「そう言うのね」
「源氏物語の頃から続いている」
「いや、源氏どころか」
プリシラにだ、ペリーヌはこう返した。
「古墳時代からでしょ」
「ああ、日本の皇室が存在しているのは」
「奈良時代よりもね」
平安時代の前の時代である。
「飛鳥時代を超えて」
「古墳の頃から存在しているのね」
「少なくともね」
「一応四千年の歴史があるのよね」
プリシラは皇紀の話をここでした。
「そうよね」
「そうなってるのよね、日本は」
カトリも言った。
「流石に本当かしらって思うけれど」
「その辺りエチオピアも怪しいのよね」
エイミーは日本と同じく皇室を戴いている国のことを言った、この国は皇帝であり日本は天皇であるが銀河語では同じエンペラーになる。
「聖書にも出ているけれど」
「ギリシア神話にも出てない?」
カトリはこの話をした。
「アンドロメダね」
「あれエチオピアなの」
「そうじゃないの?」
「そうだったの」
「何かそう聞いたけれど」
地中海にあった国でアフリカのエチオピアとは別の国という説もある。
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