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レーヴァティン
第二百四十七話 札幌入りその十二

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「幾ら憲法があってもな」
「それでもだな」
「現実が余程見えていなかったな」
「間違いなくな」
「先程北朝鮮の話が出たが」
 幸正はこのことからも話した。
「そうしたことを言う奴は大抵皇室も嫌いだが」
「我が国のな」
「それでいてだ」
 それと共にというのだ。
「北朝鮮の世襲の共産主義国家はいいと言う」
「そうだな」
「共産主義で世襲なぞだ」
「有り得ないな」
「あの国の国民が支持しているからいいと言うが」
「支持があってもだ」
 例えそうであってもというのだ。
「共産主義ならしない、そもそもだ」
「あの国に言論の自由なぞない」
 それこそこの世で最もない国であろう、その人権弾圧は国家全体が監獄であると言っていいまでであろう。
「全くな」
「どう見てもな」 
 英雄も言った。
「そうだな」
「それこそ子供でもわかる」
「あの国に言論の自由なぞないことは」
「その国の支持なぞ言わされているだけだ」
「まさにな」
「それがわからない奴は馬鹿だ」
 英雄はまたしても言い切った。
「それもだ」
「大馬鹿だな」
「最悪のレベルのな」
「その通りとしか言えないな」
「ましてあの国はだ」
 英雄は言葉を続けた。
「あの長たらしい国名もだ」
「民主主義人民共和国というな」
「その全てが嘘だ」
「このことも子供でもわかることだ」
「そして軍隊もだ」
 北朝鮮のそれもというのだ。
「国家予算の四分の一が軍事費でだ」
「二千三百万の人口で百万だ」
「予備戦力を合わせると九百万だ」
「異常な規模だ」
 言うまでもなく世界で最も人口に比例して軍の規模が大きな軍隊だ。
「徴兵制でもな」
「国家財政を圧迫するまでの」
「先軍政治と言っているが」
「どう見ても異常だ」
「そんな国だ」
「その国の軍隊には文句を言わず」
 それでいてというのだ。
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