第二十話 楽しく食べられるその十二
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「駄目よ」
「本当にそうよね」
こうした話をしてだった、ここでかな恵がお風呂に入ることになって話が終わり富美子は勉強に入った。そしてその翌日学校でだった。
あらためてかな恵と食生活や酒、煙草のことを話した。すると一華は顔を顰めさせて富美子に言った。
「煙草は絶対に駄目でしょ」
「あんたかな恵以上に否定してきたわね」
「早死にするわよ」
その顔のまま富美子にこうも言った。
「ニコチンは毒の塊なのよ」
「それはその通りだけれどね」
話を聞くかな恵も言った。
「一華ちゃん極端ね」
「そう?」
「そう思ったわ、流石にそこまではね」
「嫌うことないの」
「吸わないなら吸わないでね」
それでというのだ。
「よくない?」
「毒の塊とか言い過ぎでしょ」
留奈も言った。
「私も吸うつもりないけれど」
「けれど実際煙草の吸殻入れたお水って毒の塊でしょ」
一華は留奈にもこう言った。
「そうでしょ」
「それは私も聞いてるけれど」
それでもとだ、留奈はどうかという顔で述べた。
「毒の塊はね」
「言い過ぎなのね」
「身体に悪いってことでいいでしょ」
「それでなの」
「そこまで言うことはね」
毒の塊まではというのだ。
「本当にね」
「けれど煙草って癌になるのは事実よね」
理虹はそれはと言った。
「身体に悪いのは事実でしょ」
「それでも毒の塊って言ったらね」
留奈はその理虹にも話した。
「言い過ぎじゃない?」
「そう?」
「私はそう思うけれどね」
「癌になるなら毒でしょ」
「それでも塊って言うと」
「言い過ぎなの」
「そうじゃない?」
こう言うのだった、微妙な顔になって。
「流石に」
「ううん、あのヒトラーだって嫌いだったし」
理虹はこの独裁者の話もした。
「あの人大の煙草嫌いだったっていうし」
「それでなの」
「もう煙草はね」
それこそというのだ。
「吸わないに越したことないでしょ、ただ私も吸う人はね」
「言わないの」
「身体に悪いの知ってて吸うならね」
それならというのだ。
「自己責任でしょ」
「それでなの」
「それで癌になるなら」
「もういいのね」
「勝手にしたらよ」
「私は自分の前で吸われるのも嫌よ」
一華は完全否定する顔で言い切った。
「法律で禁止されてないから吸うなとは言わないけれど」
「やっぱり一華ちゃん否定し過ぎよね」
「そうよね」
かな恵と留奈は顔を見合わせて話した。
「ここまで嫌うとね」
「ちょっとないわよ」
「だって煙草は煙にもニコチンがあるのよ」
一華は二人にこのことから反論した。
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