第二十話 楽しく食べられるその八
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「あれ食べればいいでしょ」
「オートミールね」
「食欲ないなら」
「それでいいのね」
「薄くてもいいから」
例えそうであってもいいというのだ。
「痛風のことも考えてね」
「オートミールね」
「そうよ、ドイツでも食べてるっていうし」
「あれは欧州全体で食べてるわね」
「そうだしね」
「オートミールがいいのね」
「美味しいしね」
かな恵はスマートフォンの向こうで笑ってこうも言った。
「だからね」
「尚更なのね」
「食欲ないから朝からビールは」
「本当に悪いのね」
「ドイツじゃ冬の朝から冷たいビールをごくごく飲むのも普通っていうけれど」
「身体も冷えるわね」
「だから尚更ね」
このこともあってというのだ。
「朝からビールに生卵入れて飲むのはね」
「止めた方がいいわね」
「赤毛のノッポさんがそうして朝エネルギー補給している場面を読んだのよ」
「そんな場面もあったの」
「外伝でね、子供の頃読んで驚いてクラスで話したら」
朝からビールそれも生卵を入れて飲むそれをというのだ。
「ドイツから来た娘、フレデリカちゃんにね」
「今普通科の?」
「あの娘にドイツじゃ普通って言われてもっと驚いたわ」
「そんなことあったの」
「うん、兎に角あそこはビールでね」
ドイツはというのだ。
「他にはチェコとかアイルランドもね」
「どっちもビール有名ね」
「特にチェコが凄いっていうけれど」
「ビールの飲み過ぎは駄目ね」
「お酒自体がそうでね」
「飲み過ぎ注意で」
「もう朝からはね」
「問題外ね」
「夜に飲まないと。それに私達まだ免許取れないけれど」
そうした年齢だが、というのだ。かな恵はここでは十八歳から自動車免許を取れることを念頭に話した。
「飲んだらね」
「車乗れないわね」
「飲酒運転なんてね」
それこそというのだ。
「事故の元よ」
「それで事故起こしたら言い訳出来ないわね」
「やってるだけでね」
飲酒運転をというのだ。
「もうね」
「そうだから」
「そう、尚更ね」
「飲むなら夜ね」
「朝からは問題外よ」
「あんたお姉ちゃんより言うわね」
富美子はここで思ったことを本人に言った。
「聞いてたら」
「飲み過ぎなの自覚してるしね」
だからこそとだ、かな恵は答えた。
「普段は飲まない日にしてるし」
「それでそうしたことも注意してるのね」
「ええ、黒髪ロングでアイシャドーの少佐さんもね」
「あの美少年キラーの」
「朝食欲ないって飲んでるでしょ」
「あの人はワインね」
「ワイン一本空けて出勤して」
そうしてというのだ。
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