第二章
[8]前話
「そうする」
「そうしてくれるか」
「では頼む」
「女にそうしてくれ」
「是非そうしてくれ」
「そして交尾を教えてくれ」
「わかった」
人々に頷いてだった。
彼は女にその部分を作った、そして人々に話した。
「女の部分はそれが女の象徴になる、その象徴にだ」
「そこにだな」
「男の象徴を入れるのだな」
「それが交尾だな」
「そうだな」
「その通りだ、皆すぐに男女で一組になってだ」
そうしてというのだ。
「夫婦になるのだ、そして夫婦でだ」
「そうすればいいのだな」
「交尾をすればいいのだな」
「そうすれば子供が出来る」
「人は増えるのだな」
「他の生きものの様になるのだな」
「そうなる」
こう言ってだった。
マルノゲレは人々に交尾をさせた、人々は実際に夫婦で交尾をしていった。すると十ヶ月経ってから次々にだった。
「子供が生まれたぞ」
「こっちもだ」
「子供がどんどん生まれる」
「他の生きものと同じだ」
「そうなってきたぞ」
「人はどんどん増えてきた」
「そうなってきたぞ」
人々は子供が生まれ増えたことを喜んだ。
「これはいい」
「これからも交尾を続けよう」
「そうしていこう」
「是非共な」
「そして人間を増やそう」
「そうしていこう」
「そうするのだ、それこそがだ」
まさにとだ、マルノゲレは話した。
「人間がすることの一つ、交尾をしてだ」
「そうしてだな」
「そのうえでだな」
「増えていけばいいな」
「これからも」
「そうだ」
マルノゲレはその通りだと答えた。
「これからもそうして増えて子孫を残すことだ」
「そうしよう
「あんたのお陰でそうなった」
「このことは忘れないぞ」
「感謝していくぞ」
誰もが彼に感謝の言葉を述べた、そうしてだった。
キワイ族はそれからも増え続け続いていき今もパプワニューギニアで暮らしている。全てはマルノゲレのお陰である。それで今も彼に感謝して褒め称えているのである。
人を増やす方法 完
2021・11・16
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