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子供の相撲
第三章
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 オボイは皇帝に言った、そうしてだった。
 観念したまま裁きを受け獄死することになった、その後で。 
 清は康熙帝の統治の後で三藩の乱が起こっても平定しそれからは繁栄の時を迎え以後雍正帝乾隆帝へと続く長い黄金時代を迎えた。 
 清の繁栄はこの時にはじまった、全ては康熙帝がオボイを捕らえた時からだ。それはこうした話であった。
 相撲にかまけるふりをして油断させその相撲で鍛えた者で捕らえる、それが康熙帝がしたことであった。彼の六十一年に渡る長い治の繁栄を思えばこれはまさにはじまりであったが彼ならではと言えるであろうか。中国の歴史の一幕である。


子供の相撲   完


                2021・10・12
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