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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
GX編
第108話:動き出す獣達
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山に埋もれる。
その光景にマリアが顔を青褪めさせて2人に詰め寄った。
「2人とも、やり過ぎだ!? 人を相手に――」
「いや、違うねぇ」
「え?」
「やり過ぎなものか」
マリアから見ればオーバーキルとも言える状況だが、直接剣を交えた2人にはよく分かる。これだってあの敵に対しては不十分であると。
「手合わせして分かった。こいつは、どうしようもなく――――」
それを証明するかのように、資材の山が吹き飛びその下から無傷の女性が姿を現した。
「化け物だ!!」
「少なくとも、タダの人間じゃない事は確かだ」
「……聞いてたよりずっとしょぼい歌ねぇ? 確かにこんなのじゃ、やられてあげる訳にはいきませんわ」
嘲る様な女性の言葉に、奏と翼は険しい顔を向ける。
ロンドンで奏達が戦いを行っているのと同時刻、日本でもまた戦いが起こっていた。
「何で……何で、テメェが――――!?」
「!!」
1人の少女を挟んで背中合わせに立つ透とクリス。それぞれの前には、男装をした女性と紫色の仮面のメイジが立っていた。
「フフフフフッ――!」
「……フンッ」
警戒する2人を前に、女性とメイジは悠然と構えている。
そして――――――――――
遠く離れたアメリカ・ロサンゼルス。
ここでもまた、騒動は起こっていた。
「お前……一体何者だ?」
ウィザードに変身した颯人の前に立つのは、恐らくは魔法使いだろう鎧を着た人物が立っていた。
腰には颯人のウィザードライバー等とは形状が全く異なる、観音開きのバックルのベルトが巻かれている。そのバックルのレリーフと左肩、そして頭部の形状はライオンを模しているのが分かった。
颯人の問い掛けに、未知の魔法使いは静かに、だが強い敵意と共に答えた。
「俺は……ビースト。魔法使いビースト…………お前ら魔法使いを狩る獣だ!!」
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