暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
GX編
第108話:動き出す獣達
[3/4]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
!」
「友の危難を前に、鞘走らずに居られようか!」
「大丈夫か、マリア?」
2人はマリアを女性から庇う様に立つ。今のマリアはギアを持っていない。戦えない彼女を守るのは当然の事であった。
奏と翼が警戒する前で、謎の女性は特に焦った様子もなく落ち着いた佇まいを崩さなかった。
「待ち焦がれていましたわ」
「貴様は何者だ!」
「ジェネシスの仲間か?」
見たところ女性はシンフォギアを纏っているようには見えないので、新たな敵装者という訳ではなさそうだ。となると、彼女達の常識ではあの女性はジェネシスの一員という事になる。
しかし女性は、2人の問い掛けに対し肯定も否定もしなかった。剣を手に、スカートの裾を掴んでポーズを取ると彼女はただ一言、静かに告げた。
「オートスコアラー……」
「オートスコアラー?」
「何だそりゃ?」
聞き覚えの無い単語に揃って首を傾げる奏と翼だったが、オートスコアラーと告げた女性は2人に考える時間を与えてはくれなかった。
「貴方達の歌を聞きに来ましたのよ――――!」
言うが早いか、女性は剣を手に2人に襲い掛かって来る。振り下ろされる剣を躱し、2人は左右から女性に反撃した。
放たれる翼の斬撃を華麗に女性が躱し、そこに奏が追撃の刺突を放つ。女性はそれを剣で受け流しその勢いを利用して奏を切り裂こうとするが、奏はそれを許さず肘で女性の腹を殴り飛ばした。
その瞬間、ガンと言う変に硬い音が奏の耳に届いた。
「『ガン』? 今『ガン』っつったぞコイツ!?」
「何? 服の下に鎧を着こんでいるのか?」
「いや、そう言うのとは違う、もっと――――」
「お喋りしている暇はございませんよ!」
奇妙な事象に対する考察の時間もなく、女性の攻撃は激しさを増す。
何が何だかよく分からないが、この女性は得体が知れない。ここであまり時間を掛けるのは得策ではないと判断した2人は、早々にこの場での戦闘を切り上げる事にした。
「翼、行くぞ!」
「承知!」
奏が女性に向けて突っ込んでいき、翼がその後に続く。女性はそれを剣を構えて迎え撃った。
「オラっ!」
「はぁっ!」
互いにタイミングをずらして放たれる刺突と斬撃。豪快な奏の攻撃の合間を縫って女性が攻撃しようとするが、翼がその隙を埋める様に女性を攻撃するので女性は徐々に押されていく。
そして遂に、2人の攻撃で女性に決定的な隙が出来た。2人はその隙を見逃さず、女性に向けて大技を放った。
「これで!」
「喰らえッ!」
[双星ノ鉄槌-DIASTER BLAST-]
2人の合体技が女性を吹き飛ばし、資材か何かの山に吹き飛ばした。女性は成す術なく吹き飛ばされ、直撃した資材の
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ