第八十部第五章 秘密兵器その二十一
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「もうオムダーマンの統一か」
「それで決まりだろうな」
「あそこの戦乱が終わるならいいな」
「それならな」
こうした感じで書き込まれていた、しかし。
八条はその話を聞いてすぐにだった、元帥の中でも高官達を招集してそのうえで彼等に対して言った。
「これから詳細を研究するとして」
「この度のオムダーマン軍の勝利はですね」
「かなり重要なものですね」
「戦術的にも戦略的にも」
「そうしたものですね」
「はい、間違いなく」
元帥達に強い声で話した。
「この度の会戦のオムダーマン軍の勝利は」
「おそらくですが」
参謀総長の劉が言ってきた。
「オムダーマン軍もです」
「あの艦艇をですね」
「使用していたのでしょう」
「我が軍が極秘に開発していますが」
八条は劉に応えて述べた。
「その艦艇をですね」
「はい、オムダーマン軍もです」
「極秘に開発していて」
「そしてです」
「戦場に投入した」
「そのうえで、です」
まさにと言うのだった。
「勝利を収めたとです」
「参謀総長は見ておられますか」
「そうでないと」
それこそとだ、劉はさらに話した。
「ティムール軍は突如として魚雷攻撃を受けています」
「側面や後方に」
「特に移動要塞が」
ティムール軍が切り札としていたそれがというのだ。
「次々と攻撃を受け」
「そうしてでしたね」
「完全な機能不全に陥りました」
「それを見ると」
「オムダーマン軍はです」
劉は確信している声で話した。
「あの艦艇を実用化して」
「会戦にも投入して」
「使用してです」
そうしてというのだ。
「勝利を収めました」
「そうなったというのですね」
「私はそう思います」
「若しそうでなければ」
今度は宇宙艦隊司令長官マックリーフが言ってきた。
「説明がつかないですね」
「突如魚雷が発射される」
「相当に隠密性の高い艦艇でないと」
「極めて高度なステルス性能を持つ」
「はい、そう考えますと」
「我々が開発しているあの艦艇を」
「オムダーマン軍は既に実用化し」
劉と同じことを言うのだった。
「戦線に投入して効果的に使用して」
「勝利を収めた」
「そうかと」
「長官、参謀総長と宇宙艦隊司令長官に推測ですが」
統合作戦本部長のバールも話した。
「やはりです」
「妥当ですね」
「そうかと」
こう言うのだった。
「そしてこのことは」
「あの会戦に留まりませんね」
「若しかすると」
「オムダーマン軍は既にですね」
「全戦線においてです」
「あの艦艇を配備していて」
「オムダーマン軍が攻勢に出れば」
その時はというのだ。
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