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おぢばにおかえり
第六十九話 先輩達と会ってもその二十六

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「それならちゃんとね」
「恩返しをですね」
「してあげてね」
「はい、いつも我儘聞いてもらってますし」
「そう思うならね」
 尚更です。
「お二人にね」
「孝行します」
「そうしてあげてね」
「そのつもりです」
「それで私もね」
 私にしてもです。
「天下茶屋に行かせてもらうわ」
「その時は案内させてもらいますね」
「あそこは何度か行ったけれど」
 それでもです。
「教会とそこに行く道は知ってるけれど」
「それでもですね」
「それ以上はね」
「それだったら案内させてもらいますね」
 天下茶屋をというのです。
「是非ね」
「そうしてくれるの」
「よく行ってそれで遊んでますから」
「それでよく知ってるの」
「住吉の方まで行きます」
 天下茶屋のある西成のすぐ隣の区です、住吉大社もあります。
「あそこまで自転車で」
「自転車があると楽よね」
「ええ、天下茶屋は」
「それでよく知ってるのね」
「そうです、ですから」
 私ににこにことしてお話しました。
「案内は任せて下さい、難波も知ってます」
「そういえば天下茶屋から近いわね」 
 大阪の難波もです。
「だから知ってるのね」
「はい、よく」
「それで知ってるのね」
「そうです、もう大阪大好きなんで」
 それでというのです。
「道案内は任せて下さい」
「それじゃあね」
 私も頷いて応えました。
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