第六十九話 先輩達と会ってもその二十五
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「だからね」
「天下茶屋に行って」
「大叔母さん達に会って下さい、大叔父さんもいます」
「その人もなの」
「お祖父ちゃんの兄弟の一番下の人で。六人のうち五人が天下茶屋にいるんですが」
「皆なの」
「はい、そうなんですよ」
私にこのこともお話してくれました。
「実は」
「それも凄いわね」
「うちのお祖父ちゃんだけ奈良にいますけれど」
「五人が天下茶屋にいて」
「仲いいんですよ」
「六人全員がそうなのはいいことね」
「まとめ役の人がしっかりしていまして」
嫌いな人についてお話する時と全然違ってにこにことしています、好きな対象についてお話する時は本当に全肯定です。
「その大叔母さんが」
「その人がなのね」
「はい、お陰で六人兄弟全員がです」
「しっかりしていてなのね」
「仲いいんです」
「兄弟仲がいいことはいいことよ」
もうそれだけで、です。
「よかったわね」
「はい、それで僕も可愛がってもらっています」
「六人の人全員になのね」
「そうなんですよ」
「余計にいいことね」
「甘やかされてるかも知れないですが」
自分から言う新一君でした。
「それでもです」
「甘やかされているのはね」
「よくないですよね」
「ええ、ただ新一君はお二人をとても大事に思っているから」
このことはよくわかります、好きな人にはもういつもにこにことして全肯定なのは極端過ぎると思いますが。ここで私はこの子は嫌いでないイコール好きでその相手の悪口は言わないで大好きだとこうなることに気付きました。
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