暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
ハーケン会戦〜貫く意志〜
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護るためならどのような悪行を犯しても許される”というお考えをお持ちなのですか?」

「その声は確かミルディーヌ公女か………公女殿の問いかけは耳が痛い話じゃの………ギリアスによる謀――――――”焦土作戦”も儂は作戦実行前に知っておきながら、それが”内戦が終結したばかりの疲弊したエレボニアを護るため”と自分に言い聞かせて阻止せず、”アルスター襲撃”も”第二のハーメル”である事にも気づいていながら、目を逸らした。そんな儂もギリアスと”同罪”じゃから、公女殿の指摘に対して反論するつもりはない。――――――だからこそ、儂はこの戦争でエレボニアを勝利に導く事を貫き通さなけばならないのじゃ。戦争に勝つ為に自らの手で国民達を傷つけ、苦しめてしまった以上、その責任を取る為にも”どんな絶望的な状況に陥ろうとも国民よりも国を優先してギリアスの謀から目を逸らし、従い続けた儂には諦める資格は許されないのじゃ。”」

「…………ッ!」

「ヴァンダイク学院長………」

「馬鹿者が……時代が変わろうとも”軍人は不器用で融通が利かない”事は変わらんの……」

ミュゼの問いかけに対して答えたヴァンダイク元帥の答えを聞いたリィンは辛そうな表情で唇を噛み締め、アルフィンは悲しそうな表情で、ローゼリアは複雑そうな表情でヴァンダイク元帥が搭乗しているゴライアスを見つめた。



「……じゃが、リィン君の言う通り、このまま作戦を遂行した所で儂と共に死地に付き合ってくれている部下達まで”犬死”させる事は本望ではない。―――――よって、特攻隊の皆に”命令する。”このまま儂と共に作戦を遂行し続けるか、敵軍に降伏するか、各自己の意志で決めよ!降伏しても、罪には問わん!命が惜しい者達は儂達に遠慮する必要は無い!」

「げ、元帥閣下……」

ヴァンダイク元帥は部下達に新たな命令を出し、ヴァンダイク元帥が出した信じられない命令に部下達はそれぞれ複雑そうな表情や辛そうな表情を浮かべたりしたが、すぐに互いに視線を交わして決意の表情を浮かべて答えた。

「我らも最後までお供します、元帥閣下!」

「この特攻隊は元帥閣下の御指示によって祖国の為に死ぬ事も厭わない(つわもの)達が志願した精鋭部隊!我らにとって今更”死”等恐れるに足りません!」

「どんな絶望的な状況であろうと、必ずや祖国エレボニアを勝利に導きましょう、元帥閣下!」

「お主達………」

誰一人降伏の申し出をせず作戦の続行を望む部下達の申し出を聞いたヴァンダイク元帥は驚いた。

「ほう、さすがエレボニアの総大将が率いる精鋭部隊だけあって、どいつもこいつも命知らずのようだなぁ?」

「――――――意気やよし。ならば、我らも我らの勝利の為に一切の容赦はせぬぞ。」

するとその時ギュランドロスと
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