ハーケン会戦〜貫く意志〜
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為に精鋭部隊を率いてハーケン門の突破、そしてロレント郊外にあるメンフィル帝国の大使館の早期制圧を狙っておられるのでしょうが………かつて”学院長にお世話になった身”として忠告します。学院長達”エレボニア帝国軍にとっては乾坤一擲となる作戦は絶対に失敗します。”その理由はメンフィル帝国は万が一ハーケン門を超えられた時の事を考えて、ロレント近郊には20万の戦力をリベールの許可を取って展開しているからです。」
「馬鹿な……っ!?ハーケン門を超える事ができても、リベールの領土であるにも関わらずメンフィルの20万もの戦力が展開されているだと!?」
「そ、そんな……たったこれだけの戦力で20万もの戦力――――――それも、メンフィル帝国軍を相手にするなんて”絶対に不可能”だ……」
ヴァンダイク元帥の言葉に頷いたリィンはヴァンダイク元帥に忠告し、リィンの忠告に驚いた周りのエレボニア帝国軍の軍人達は驚きの声を上げたり、絶望の表情を浮かべて呟いたりして動揺していた。
「……………………………」
一方ヴァンダイク元帥は一切動じることなく目を伏せて黙り込み
「例え学院長が一騎当千の強さの実力者であり、また率いている部隊も精鋭とはいえ、たったそれだけの数で20万もの戦力――――――それも、百日戦役もそうですが今回の戦争でもエレボニア帝国軍を圧倒しているメンフィル帝国軍を超える事は”絶対に不可能”である事は学院長もおわかりのはずです。学院長もそうですが率いている部下の方々を”犬死”させない為にも……そしてこの”大戦”を早期に終結させることで双方の被害を少しでも抑える為にも俺達に降伏して下さい。」
「リィンさん………」
かつてのトールズの学生としての感情、灰獅子隊の軍団長としての立場に葛藤しながらヴァンダイク元帥に降伏を促すリィンの様子をプリネは心配そうな表情で見守っていた。
「リィン君……こんな状況になってもなお、儂達エレボニア帝国軍を気遣って投降を促してくれた事には感謝する………――――――だが、それだけは絶対にできぬ。」
「……もしかしてエレボニア(そちら)にとって敵軍に所属している俺の言葉は信じられないからですか?」
「いいや、この”大戦”での王国軍とメンフィル・クロスベル連合、そしてヴァイスラント新生軍の連携や策を考えると、リィン君が教えてくれたメンフィルの20万もの戦力が儂達が襲撃しようとするロレント市やメンフィル帝国の大使館近郊に展開しているという話も真実なのじゃろう。」
「だったら、何故………」
「それが”国を護るために全てを尽くすのが軍人”だからじゃよ。」
リィンの疑問に対してヴァンダイク元帥は静かな表情で答えた。
「横から失礼しますが、元帥閣下はオズボーン宰相のように”国を
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