ハーケン会戦〜貫く意志〜
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にいる操縦者を切り裂いて絶命させた。
「す、凄い……まさかあれがフォルデさんの”本気”なのか……!?」
「フォルデさんを含めた”先輩”の方達もそれぞれ活躍なさっていますけど、その中でもフォルデさんが一際活躍なさっていますわね……」
「はい。普段どころか隙あらば軍務まで怠惰にしようとしているフォルデさんとは思えないくらいの”化物”っぷりです。」
「しかもフォルデさんは馬を駆りながら”ヴァンダール流”の技まで振るっていらっしゃっていますわね……クルトさん、”ヴァンダール流”は騎馬戦までできるのですか?」
アルフィンを後ろに乗せて騎乗しているクルトは驚きの表情でフォルデの活躍を見つめ、クルトのように後ろにアルティナを乗せて騎乗しているセレーネはアルティナと共に信じられない表情でフォルデを見つめ、クルトと同乗しているアルフィンは自身の疑問をクルトに訊ねた。
「い、いえ……殿下もご存じかとは思いますが、”剛剣術”にしても”双剣術”にしても”ヴァンダール流”は”白兵戦を前提として剣術”ですから、”騎馬戦”までは想定していません。ですから、修行中の自分は当然として既に”ヴァンダール流”を”皆伝”している兄上や父上、母上や叔父上も馬を駆りながらヴァンダール流を振るう事は厳しい、もしくは振るう技も限られてくるかと思われます。」
「フフ、フォルデ先輩の場合、”剣術ではなく槍術”だからこそ、”騎馬戦でもヴァンダール流の技を自由自在に振るう事ができるのです。”」
アルフィンの疑問にクルトが困惑の表情で答えたその時馬に騎乗しているステラがクルト達に近づいて声をかけた。
「”剣術ではなく槍術”だからこそ、騎馬戦でもヴァンダール流の技を自由自在に振るう事ができる”、ですか?それは一体どういう事なのでしょうか?」
「言葉通りの意味です。”槍”は”剣”のように接近戦では扱いやすい武器ですが、”剣”と違い、リーチがある事で間合いが大きくとれるため、騎兵が扱ってこそその真価を発揮します。だからこそ”騎兵でもあるフォルデ先輩は馬を駆った状態でヴァンダール流の技を振るう事ができるのです。”」
「なるほど、武器の性能の関係ですか。という事は”ヴァンダール流槍術”は”騎馬戦も想定した上で編み出された武術”なんですか?」
クルトの疑問に答えたステラの答えを聞いて納得したアルティナは新たな疑問をステラに訊ねた。
「いいえ、”騎馬戦でヴァンダール流を振るう事を思いついたのはフォルデ先輩であって、そもそもヴァンダール流槍術も剛剣術、双剣術同様白兵戦を前提として編み出された武術”だったそうですよ。」
「な――――――」
「ええっ!?という事はフォルデさんご自身が”騎兵としてヴァンダール流を振るう事を編み出
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