第一章
[2]次話
大阪のお歯黒べったり
八条学園中等部に通っている松中珠希アメリカ人の父の血を引きブロンドの癖のある長いツインテールで吊り目の小柄な少女、髪の毛は頬も隠れている彼女と雪路絢音腰までの長い赤い髪の毛でやや垂れた切れ長の優しい目で穏やかな表情で胸は大きい彼女が今大阪市東住吉区にある珠希の家の彼女の部屋で話していた。
「今度の舞台時代劇だけれどね」
「着物着るのはわかるけれど」
二人が所属している演劇部の部活の話をしていた。
「私達はお母さん役でね」
「リアルにしたいっていうことでね」
「お歯黒塗るなんてね」
「思わなかったわね」
「何でもね」
絢音は珠希に話した。
「昔はね」
「ええ、実際はね」
「結婚した女の人は」
「お歯黒塗ってたのよね」
「それで眉を落として」
「眉はメイクで消すけれど」
それでもとだ、珠希も言った。
「歯はね」
「そのメイクでね」
「お歯黒を塗るけれど」
「お歯黒ってどうなのかしら」
「演劇部のメイク道具にちゃんとあるけれど」
「そんなの塗って大丈夫かしら」
「流石にお口の中のだから毒はないと思うけれど」
二人で不安そうに話した。
「けれどね」
「心配よね」
「どんなものか」
二人でこんなことを話していた、それでだった。
二人で夜まで話して夕食の後で絢音が家に帰る時に二人は珠希の兄である正太郎背が高くすっきりした顔立ちの大学生の彼に送ってもらった、珠希も一緒だったが。
ここでだ、二人はコンビニに寄った。ふらりと寄って兄は別に買いたいものはないので店の入り口で待ったが。
コンビニの中でもだ、二人は話した。
「お歯黒塗るってね」
「心配よね」
「毒はないわよね」
「流石にそれはないと思うけれど」
「大丈夫かしら」
「昔は鉛普通に使ってたし」
お白粉等に使っていた、その為歌舞伎役者の鉛中毒もあった。
「今はないと思うけれど」
「それでも心配よね」
「歯に塗ってお口に入るけれど」
「どうなのかしら」
「まずいよ」
ここでコンビニのカウンターから声がした、見れば。
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