悪魔と邂逅します
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しいし警戒するのは当然かもしれないけど。
「はい。うちはイッセーの恋人としてこの学校に入学したんす。
強いて言うならばイッセーと一緒にいることが目的すかね。
もしイッセーを傷つけるというのなら、悪魔だろうが同族だろうが、うちは容赦しないっすよ。」
ミッテルトはあくまで自分は俺の味方であるということをつげ、堕天使陣営とは関係ないことをアピールする。
しばらく視線が交錯するが、それを聞いてグレモリー先輩も信じたのか警戒を解く。
「そう。わかったわ。信じてあげる。」
「あっざーす。」
グレモリー先輩の言葉にミッテルトは笑顔で答える。
なるほど、この人たち結構信用できそうだな…。
「さてと、では本題といきましょう。」
本題?堕天使の件だけじゃないのか?
「あなた良かったら私の眷属になってみないかしら?」
眷属?
俺とミッテルトは顔を見合わせる。
ドライグからもそんな話しは聞いたことないんだが…。
「?貴女堕天使なのに眷属悪魔を知らないの?」
「アハハ…。お恥ずかしながら…。」
まあ、ミッテルトがファルムスに召喚されたのは本当に小さいときだったらしいしこの世界の事情に詳しくないのは仕方ないかもしれない。
グレモリー先輩はため息をつけつつも説明をしてくれた。
「眷属になるというのはこのチェスの駒…、“悪魔の駒”を使って悪魔に転生することよ。私の下僕としてね。」
曰く、悪魔は出生率が低く純粋な悪魔は絶滅寸前なのだそう。そんな問題を解決するために作られたのが他種族を悪魔に転生させる“悪魔の駒”なのだと…。
この中で純粋な悪魔はグレモリー先輩だけで他の皆は転生悪魔に分類されるらしい。
「どうかしら?」
「うーん…。」
正直言ってメリットが少ないように思える…。
悪魔になれば一万年の寿命を持ち、全世界の言語を理解できるようになると言われたけど、聖人に覚醒している俺は殺されなければほぼ不死みたいなものだし、言語も魔法で普通に理解できる。
デメリットの方がでかい気がするぞ…。日光を含む光、聖書、聖水、十字架などの聖なるモノが弱点となり、神社や教会に行くだけで頭痛がするようになるらしい。
弱点が増えるとそれだけ戦闘面が不利になる。
それを知ってるがゆえにこの誘いにはあまりそそられない。
「…ごめんなさい。今はまだ人間のままでいることにします。」
「…貴女は?ミッテルトさん?」
「イッセーがなるって言うならなってもいいすけど…、ならないって言ってることですし、うちも遠慮しておくっす。」
「……そう、わかった。残念だけど諦めるわ。」
すんなり引いてくれたな…。もう少し粘るかな?と思ったん
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