悪魔と邂逅します
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ではないか。
「しかし改めて見ると…。」
結構陰湿な部屋だな。床や黒板になぞの魔方陣、至るところに飾られたろうそく。
なるほどオカルト研究部なだけのことはある。
見た感じ転移型の魔方陣が多そうだけど、見たことない術式なんかもあるな。
ん、あれは…駒王学園のマスコット、塔城小猫ちゃんか。
ちっこくて可愛いな。
「ども、こんにちは。」
こういうのは最初が肝心。俺は明るく挨拶をする。
「どうも…。」
すると小猫ちゃんは取られるとでも思ったのか食べていた羊羮を隠すような動作を取る。
取らないよ…。
シャワ────
ん?シャワーの音?
音の方を除くとそこには何故かバスタブが置いてある。
部室に何故バスタブが……って!!??
あのシルエット…間違いない!
どうやら二大お姉さまの一人であるグレモリー先輩が入浴中のようだ。
つまり、あの布の向こう側にはグレモリー先輩の美しいであろうおっぱいが…。
「イッセー?」
うっ!?
いえ、なんでもありません。ミッテルトの一睨みで俺は邪な考えを捨てる。
何でだろう。強さは俺のが上なのに全然勝てる気がしねえ…。
「…いやらしい顔。」
ぐふっ!?
小猫ちゃんの何気ない一言で俺の心が折れかける。
聖人に覚醒し、精神生命体に至った俺の心に傷を付けるとは流石は悪魔だ。やるじゃないか。
『相棒の自業自得に見えたがな…。』
言うなドライグよ。
それにしても…。
「?なんですか?」
「いや、なんでも…。」
小猫ちゃんって誰かに似てるんだよな…。
まあ、多分気のせいだろう。
知り合いにロリっ子体型の人もいたからそう思ったのかな?
そうこうしているうちに風呂から上がり、着替えも終えたグレモリー先輩が俺に向かい合う形で椅子に座る。
「待たせたわね。」
「いえいえ、お構い無く。」
こういう時は向こうの事情を尊重する方がいい。
姫島先輩の淹れてくれたお茶を飲みながら俺はそう答えた。
「さて、全員揃ったわね。
オカルト研究部はあなた達を歓迎するわ。」
そう言いながらグレモリー先輩もまた席に着く。
そして俺のカバンとミッテルトの生徒手帳をテーブルの上に置いた。
よかった。本当にあった。
「これ、あなた達のものでしょ?」
「そうです。ありがとうございます。」
「あっざーす。先輩方。」
俺は早速カバンを手にかけようとするとグレモリー先輩に遮られる。
何やら疑念のこもった目で俺たちを見ている。
「返す前に、一つ聞きたいの…。
昨日公園で堕天使と戦ったのはあなた達で間違いないかしら?」
やっぱりそれが目的か…。
そもそもミッテルトが派手に落下したせいであれだけ
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