暁 〜小説投稿サイト〜
竜のもうひとつの瞳
第十六章〜闇の内部に飛び込んで〜
第八十三話
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えてること読んだ?

 「アレほどの力は無いがね、私にもそれなりの力はあるのだよ。卿の考えを読むくらい造作も無いことだ。
……周囲が私を信用ならない胡散臭い奴だと思っているのもしっかりと聞こえているがね」

 「マゾっすか、松永さんの中の人」

 「言いがかりは止してくれ給え。オンラインゲームでリアルの己とは違うキャラクターを演じるのと同じことだ。
このようなキャラクター、ゲームの世界でなければ出来るわけがないだろう」

 おおっと、中の人は意外と常識人だぞ? でも、荒らしは迷惑行為ですけど。
つか、GMが率先して荒らしてるってどうなのよ。いくらキャラだからってさぁ。

 とりあえず周りの皆に分かる範囲で事情を適当に説明する。
私と小十郎で行って来る、という話をしたんだけど、案の定俺らも連れて行けという展開になって困っているわけだ。
松永に助けを求めてみるけれど、この際アレがどうにかなればどうでもいいと思ってるみたいで、スルーされてしまった。

 ……で、結局全員で行くのもいざって時に困るからと選抜してメンバーを選ぶ事になってしまった。

 「プロテクトはかけておくが、長時間は持たない。卿にはこれを渡しておこう」

 松永から渡されたのは銀の懐中時計。
どうやらこれが反時計回りをしてプロテクトの終了時間を示してくれるそうで、それまでの間に倒して来いってことらしい。

 結構無茶を言いますね、マジで。

 まぁ、不満を述べてる時間も惜しいので、松永に案内されるままに空を飛んでバグの真上に移動した。
つか、松永って空まで飛べるのか。いやぁ……GMって何でもアリだな。
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